内容説明
大統領に選ばれたのは、なんと８歳の男の子ミックモック。大人たちの心配（嘲笑）をよそに８歳の大統領は大人たちが思いもつかなかった大英断を決行する。
著者等紹介
加納眞士［カノウマコト］
こども環境教育研究所主宰。作家。児童文学者。翻訳家。事業コンサルタント。ＣＭクリエイターを経て、ＴＶアニメ『桃太郎伝説』の制作やＮＨＫ『銀河宇宙オデッセイ』のプロモーションなどを手掛ける。１９９２年、ブラジル地球環境サミットに参加。９１年～９５年、茨城県日立市で行なわれた国際シンポジウムのプロデューサーを務める。近年、究極の「自己免疫力強化法Ｂｏｄｙ Ｌｉｇｈｔｅｎｉｎｇ」の創始開発者として、日本全国で施術者を育成中
オロゴン，ボビー［オロゴン，ボビー］［Ｏｌｏｇｕｎ，Ｂｏｂｂｙ］
１９７３年生まれ。ナイジェリア出身。テレビ番組「さんまのＳＵＰＥＲからくりＴＶ」の「ファニエスト・ジャパニーズ」のコーナーに、素人として初めて出演。その後、「ファニエスト外語学院」に学院生としてレギュラー出演するようになり、脚光を浴びるようになる。また番組企画の延長として２００４年大晦日の「Ｋ‐１ ＰＲＥＭＩＵＭ ２００４ Ｄｙｎａｍｉｔｅ！！」に参戦。シリル・アビディに勝利し「史上最強の初心者」と呼ばれる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
luther0801
13
子供には分からない、とか、大人の事情、なんてただの言い訳にしかならないな、と思った。シンプルに理想を追い求めることは、純粋に素敵だと思った。2013/08/24
ちー
12
ポプラ社の読書感想文の景品に釣られて購入という邪な理由で購入しましたが、読んで本当に良かったと思えた作品です。絶版になっていた本作は、「もっとこどもに読んでもらいたい」との強い意向により再販されました。ボビーの東アフリカが発祥の画法「ティンガティンガ」を使った挿絵もよかったです。スーパーＰＣによって選ばれた８歳のこどもによる政治。たった一つ彼は「戦争をなくす」ことをやり遂げました。軍隊従事者も兵器開発者すらも幸福にする方法によって。象徴的な寓話の物語。こどもの「なんで？」に向かい合える大人になりたい。2013/08/04
Yたろー
11
この物語の舞台タチツトット国で初代大統領に選ばれたのは、8歳の子供だった。そして、軍隊を解散させるといいだす。日本もGHQによって軍隊は解散させられ、代わりにPKO協力法により自衛隊が海外の紛争地域に派遣されるようになったから、永世中立国や日本だけでなく、戦争や兵器を放棄する国が少しでも増えればと思う。2020/04/23
きりんまま
11
子供向けの話。コンピュータが選んだ大統領は８歳の子供。政治家の大人達を振り回しながらも、軍隊を廃止したり、救援隊を作ったり。誰だって戦争は反対。実際にはそんな単純にいくわけないのだが、理想はこういうことなのかも。ボビー・オロゴンの絵も楽しんだ。2013/08/02
Kazuya
8
さらっと読めるし後味爽快。子供大統領ならではのまっすぐで柔軟な発想や遠回しではない爽やかな展開などが、現代の複雑怪奇な政治構造、あるいは汚職問題などを風刺しており、普段あたりまえにもっている大人の視点から少しみかたを変えて読むことで新たな味わいを与えてくれる作品。登場人物のネーミングも面白い。182010/07/22
