Teens’ best selections
明日につづくリズム

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591110850
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

内容説明

―島をでたい。高校受験を前に、夢と現実のあいだでゆれ動く千波。大好きなポルノグラフィティの歌に自分をかさね、家族、友情、将来、ふるさと…自分を取りまくさまざまなことに思いをめぐらせながら、おとなへの一歩を踏み出していく―因島を舞台に、少女の成長を描きだした青春物語。

著者等紹介

八束澄子[ヤツカスミコ]
広島県生まれ。『青春航路ふぇにっくす丸』(文溪堂)で日本児童文学者協会賞、『わたしの、好きな人』(講談社)で野間児童文芸賞受賞。季節風同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aya Murakami

100
地元図書館の企画展示本。 今年の劇場版ポケモンの主題歌を歌うあのアーティストに元気をもらい明日を目指す話。 主人公の家が昔栄えて今はつぶれてしまった旅館だったり、造船不況だったりと結構状況は暗めでした。舞台背景が弱者切り捨てと言われている小泉内閣の2005年頃なので余計に…。 家が火事になり母親が重体になるなか、自分と他者そしてその関係性を見直してそれぞれが成長するメッセージ性は見事でした。なくして気付くことってありますからね。2018/08/01

森の三時

43
舞台は因島。かつては因島市であったが今は尾道市に編入され市の名前はもう消えてしまった。本書は因島出身のポルノグラフィティの凱旋公演から着想を得た著者が紡ぐ少女たちの物語である。島は好き、けれど未来は島の外に広がる、そんな高校受験を控えた少女たちが丁寧に描かれていました。随所にポルノグラフティの歌の歌詞が出て来て彼女たちを元気にします。ファンにはたまらないでしようね。(私はファンと言えるほどではありませんが独創性のある印象的な歌詞とメロディだなって思います。サウダージ、アゲハ蝶、愛が呼ぶ方へが好きですね。)2022/12/09

ゆみねこ

40
因島の中学生、親友同士の二人千波と恵、大好きなポルノグラフィティに憧れて、島特有の閉塞感に悩み…。あの年代の女の子の微妙な気持ち、千波は里子の大地に複雑な思いを抱いたり、恵は母に対する屈託を抱えたり。ポルノの楽曲がBGMに流れているかのようなイキイキとした文章で素敵な物語でした。2013/07/17

カナティ

39
読友さんの感想を読んで読みたくなったので手に取りました。所々に出てくるポルノグラフィティの曲が懐かしくて...自分の中学生時代を思い出しました。中学校の課題図書とこことですが、少女達の進路についての葛藤、里子である弟がいる複雑な家庭環境など、大人が読んでも色々考えさせられる内容でした。久々にポルノ、聞いてみようかなって思います(*^▽^*)2018/05/13

よこしま

34
私は私と、はぐれる訳にはいかないから、いつかまた逢いましょう。その日までサヨナラ恋心よ♪ ◆題材の中をポルノグラフィティ漬けにしているあたり、八束さんの中学生に興味を持ってもらいたいため、巧みですね。多感期なころを両者が過ごした因島がご縁もありますが。◆非常に読みやすいです。なぜなら私自身がヒット曲を詳しくないのに、冒頭から“サウダージ”を口ずさんでる辺りで。そして自分の将来や家族に対して自問して、親友と別々の道を歩むという歌詞通りなストーリー。◆本を読まない子どもたちも目を向けて読んでくれるはずです。2015/05/10

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