内容説明
とつぜん、やぶいしゃのそばにかみなりさまがおちてきた。「けがをしたから、ちりょうをせい。さもないと、ひきさいてやる!」かわいそうなやぶいしゃ…そのうんめいや、いかに。
著者等紹介
内田麟太郎[ウチダリンタロウ]
1941年、福岡県生まれ。看板職人を経て、絵詞(えことば)作家になる。『さかさまライオン』(童心社)で絵本にっぽん賞、『うそつきのつき』(文渓堂)で小学館児童出版文化賞、『がたごとがたごと』(童心社)で日本絵本賞、『かあちゃんかいじゅう』(ひかりのくに)でけんぶち絵本の里大賞を受賞
よしながこうたく[ヨシナガコウタク]
1979年、福岡県生まれ。九州産業大学デザイン科卒業。18歳からイラストレーターとして活動をはじめ、雑誌、テレビ、CDジャケット、雑貨など、国内外のあらゆる媒体の仕事を手がける。作・絵ともに手がけた絵本デビュー作『給食番長』が大ヒットし、シリーズ化される。兄妹とともにイラストレーション事務所「STUDIO Edomacho」を設立。併設のアートカフェ「Cafe Edomacho」の経営もおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
119
いやあものすごくデフォルメされた絵本です。私は嫌いではないのですが、子供向きかというと若干疑問です。また狂言えほんというわりにはあまり狂言的な要素を感じられませんでした。鬼とにせ医者との掛け合いがそうとも考えられるのですがこの絵が強烈過ぎた感じでした。2017/11/27
紫 綺
74
読友さんの感想を読んで…。インパクトのある強烈な絵が面白い‼かみなりさんの顔は恐いが、性格は爆笑もの。2017/12/02
nakanaka
66
読み聞かせ。息子がインパクトのある表紙絵につられて選んだ作品。よしながこうたくさんの絵はなかなかクセがありますね(笑)鬼が痛がる絵に息子たちは大笑いでした。子ども向けの絵本にしては分かり難い部分もあるなぁと感じながら読み進めましたが原作は狂言の「神鳴」という演目なのだそうです。狂言えほんというシリーズの一つ。狂言には全く馴染みがないので他の作品も借りてみたいとおもいます。2015/10/19
chiaki
36
狂言『神鳴』のアレンジ。やぶ医者の目の前に、雲を踏み外したかみなり様が空から降ってきた!腰を強く打ってしまったかみなり様は、やぶ医者に治療を懇願、脅され、やぶ医者は仕方なく治療を始めます。狂言ならではのオノマトペ「ぴっかり、ぐゎらりぐゎらり」「えいえい、やっとな」が面白いのと「くわっし、くわっし、くわっし」「アいた、アいた、アいた」の掛け合いが楽しい!鍼治療を全力で怖がるかみなり様にギャップ萌えです。絵は『給食番長』など手掛けるよしながこうたくさん。インパクトが凄まじい!!!6年『柿山伏』にあわせて。2020/11/29
ヒラP@ehon.gohon
33
狂言の絵本ですが、よしながこうたくさんがパワフルにど派手な絵本に仕立てています。 カミナリの凄さ、医者の狂気のようなふるまい、ただただ圧倒されました。 本当の狂言は、もう少しは素朴なのでしょうね。 狂言の面白さを上回る、よしながこうたく劇場のような絵本でした。2023/03/20