内容説明
仕事に恋に、めいっぱい。ミーハー気分で読む、明治生まれの女性作家と作品。濃くて、強い、１６人の「おんな作家」たち。
目次
第１部（強くて明るい庶民の娘―林芙美子；乙女魂の代弁者―吉屋信子；美の世界の女王―森茉莉；ハイカラで渋好みのおしゃれ女子―中里恒子 ほか）
第２部（聡明な貴婦人―片山廣子；女子文壇の大姐御―長谷川時雨；らんちゅう童女―岡本かの子；理系モダンな女の子―尾崎翠 ほか）
著者等紹介
市川慎子［イチカワノリコ］
１９７８年、愛知県生まれ。インターネット古書店「海月書林」店主。２００３年に古本と雑貨と旅の小冊子『いろは』を創刊（現在５号まで刊行）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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kaoriction@感想は気まぐれに
19
面白いっ! たまらん！16人の明治生まれの「おんな作家」たち。「始まりは「国語便覧」でした。学生の頃、国語の時間に使っていたあれです。あの便覧が、私はとても好きだった。授業とは関係なく、ぱらぱらとめくって読むのが楽しかった」。冒頭4行、私と全く同じ。そういう人が存在するのね〜 と共感。最初の見開き「人物相関図」を眺めているだけでも時間を忘れてしまう。ヨダレもの。各作家のエピソードもさることながら、遺品や手紙、お気に入りに自宅…写真もふんだんに使われている。願わくは、樋口一葉が入っていたなら文句なしだ。2017/11/09
メイ＆まー
12
林芙美子、幸田文、森茉莉、宇野千代…。ぴしっと居ずまいを正さないと怒られるんじゃないか、帯をぎゅうぎゅうと締め上げられるんじゃないかと敬遠しがちな明治生まれのおんな作家たち。お住まいや愛用品、好物、人物相関図まで写真やイラスト入りで可愛らしく構成されており、眺めているだけで楽しい本。時代は違えども、みなさん可愛いものや美味しいものに目がなく、おしゃれして、恋にうつつをぬかし、たまに悪口も言って…と思い思いに楽しんでらしたもよう。小説だと敷居が高いけど紹介されている随筆集がとても面白そうで読んでみたい。2014/09/23
Roy
8
★★★★☆ 面白かった。家政婦は見た的な私生活を覗ける感、身近に感じる感が良い。それにしてもおんな作家の皆さんは、たくさんお金を持ってるのだなあ。2008/10/27
rin
6
★★★★★…名前は知っているけれど、きちんと作品を読んだことはない。そんな“おんな作家”が16人紹介されている。どの作家もなかなか波乱万丈な人生を歩んでいて驚いた。その作家の人となりを少しでも知ると作品が読みたくなるが、絶版になっているものも多数あって残念。古本屋さんで地道に探してみようと思う。気軽に読めて楽しめる一冊。2015/05/20
よっしー
6
知らなかった話も多く、興味深かった。それにしても、みんな個性的で、面白いな～。構成？編集？がとても良くって、写真もいいし、とても可愛らしい本でもありました。2008/11/17
