ヒロシマ、残された九冊の日記帳

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591087336
  • NDC分類 K210
  • Cコード C8093

内容説明

1945年4月6日、321人が憧れの県女入学。そして、8月6日の朝がきて―のこっているのは、たった9人の日記帳。

目次

九冊の日記帳
はじめての春
五月の風は
夏服とパン
さいごの授業
その朝…
…そして、みんな
のこされた者たち

著者等紹介

大野允子[オオノミツコ]
1931年、広島県に生まれる。広島大学文学部卒業。1945年、県女(広島県立第一高等女学校)の二年生のとき、原爆にあう
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふじ

6
8月にはこういう本を読んでおこうと手にとる/描かれた当たり前の日常に、こうの史代「この世界の片隅に」を連想/十三歳の少女達は、本来なら今年八十三歳のご年配なのに、いじらしく健気で一生懸命な幼な子として私の目に映る。戦時下でもユーモアを忘れない木村先生、自分の背に火がついたまま生徒たちに逃げろと叫んだ佐々木先生、最期まで生徒を頼みますと息を引き取った栗田先生……つい保護者側の目線で読んでしまったのはそのせいか/語り部たる大野さんの文章は少し読みにくいが、魂から溢れ出る独白をそのまま書きとったようで真に迫る。2015/08/30

おけいさん

6
戦争中でもちゃんと青春はあって、それが突然断ち切られる。しかも非常にむごい形で。将来の夢を持ち、家族を大切にし、お裁縫の出来に一喜一憂するごく当たり前の女の子の、戦時下での本物の日記。警報が出ると学校から帰らされ、解除になるとまた学校へ行くなど、考えたこともなかった日常が綴られている。 これを書き残さなくてはという著者の強い思いも伝わってくる。2015/07/26

津野1号

3
彼女の他の本も読んでほしい。2024/02/21

えみし

3
広島県立第一高等女学校一年の九冊の日記。昭和20年4月から始まる日記は、ある日以降記述が無くなる。そう、8月6日広島に原子爆弾が落された日、彼女たちの死をもってこの日記は永遠に断ち切られるのだ。先生の校閲が入る日記なので心の本音は少ないが、現在でいえば13歳の年齢。髪型を変えたうれしさ、制服を自分で作る楽しさ、友達への憧れ、父母への思い。弾ける少女の心と個性は、限られた表現の中でも永遠に輝く。著者は被曝後死までの日を少女達の父母に聞きとる。その無残すぎる最期と父母の悔い。被曝惨状に戦慄し涙する。再版希望!2015/08/15

iroshiya

0
ちょうどNHKで久しぶりに特番が組まれたので、本も読みました。広島原爆で犠牲になった女学生の記録です。2009/09/23

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