宇宙でいちばんあかるい屋根

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591079072
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

14歳の女の子つばめは、ビルの屋上で偏屈な老女「星ばあ」に出会う。はじめはぎくしゃくする二人だったが、次第に心を通わせる。

内容説明

中学生とおかしな老女、闇夜の屋上で永遠の物語がギクシャクとうごきだした!―絶妙な会話、胸いっぱいに宇宙が広がるラストへ。小説すばる新人賞受賞作家の感動作。

著者等紹介

野中ともそ[ノナカトモソ]
東京生まれ。明治大学文学部文学科演劇学卒業。作家、イラストレーター、エッセイスト。1998年「パンの鳴る海、緋の舞う空」で第11回小説すばる新人賞受賞。ニューヨーク在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

美紀ちゃん

96
中学生の女の子つばめちゃんと星ばあの友情。 歳が離れている友情って有りだと思う。 人に見えないものも信じていいと思う。 どの家族にも問題や乗り越えなければならない辛い思いなどあると思う。 家族って血のつながりじゃなく一緒に住んでおもいやって、育まれていくものだと思った。 読書感想文を書きやすい本だと思う。 良い本。 じんわりきた。2022/08/11

おか

72
著者初読み。中2の少女 つばめ と 60代のホシノトヨ=星ばあの春から夏休み迄の短い付き合いのお話。つばめは家庭環境のせいか同級生よりちょっと大人かな。しかし この時期の女の子の心を良く表現している。星ばあは言い方はとても過激だが 酸いも甘いも経験した者のみに言える 重みのある言葉である。ファンタジーみたいだけど 現実感を伴っている。最後まで読んで この題名がしっくり心に馴染んだ。2018/06/03

野のこ

58
《読友さんのおすすめ♪》中2のつばめちゃん目線の初々しい文章が微笑ましかったし、星ばぁは口は悪いけど愛情を感じた。読みごたえが心地よく、つばめちゃん家族に新メンバーも加わりもっともっとあかるい屋根になりそう。「ひとにだまされるのは腹もたつが、自分をだますことはいくらだってできるんだ」が印象に残りました。屋根を見上げながら、星ばぁの気分で空を飛んで一休みするならどうゆう屋根がいいかな。だとか、お気に入りの瓦を探しながら町歩きしたくなりました。もっと野中さんの本を読んでみたいです。2018/06/17

ひつじとうさぎ

54
星空の下、ビルの屋上で重ねられる、口の悪いファンキーな謎のおばあちゃん「星ばあ」と、悩める(?)中学生の主人公「つばめ」とのやりとりの場面が小気味よくて好きだった。最後はちょっぴり切なくて、だけどほんわりと優しい気持ちになれる物語。誰かと一緒にどこか高い場所から、いろんな家の屋根を眺めたくなった。2015/12/16

らじこ

39
思春期の繊細さと鋭い感受性が丁寧に、力強く描かれた作品だと思う。星ばあのキャラが濃くて面白く、同時にその毒舌に強さを分け与えて貰ったような気持ちになった。主人公はなんてかけがえのない時間を過ごしたんだろう、と思わずにはおれない。毒舌星ばあと主人公との時間に感動してしまった。空が飛べるとか不思議なことばかりでファンタジー色の濃い物語だけど、ラストでそれらが故に寂しさに襲われる。わたしは星ばあが大好きだった。ラストで笑ってくれたから、寂しさを乗りきれたように思う。生きる力強さに満ちた感動の物語だった。2015/07/05

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