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きみの知らないところで世界は動く

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  • サイズ B6判/ページ数 311p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591077979
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

かつて誰にでもあった少年少女最後の時代。そんな日々を過ごす、ぼくとカヲルとジーコの三人の奇妙な恋愛模様を軸につづられる、読むたびに胸の熱くなる物語。著者のきらめく出発点。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ねなにょ

23
主人公たちと同じ年頃で読んでいたら、もう少し、いろいろと共感できたのかもしれない。最初は、いわゆる高校生活の雰囲気を懐かしく楽しんでいたけれど、次第に和哉とカヲルに苛立ちを感じはじめた頃、面倒くさそうで実は一番しっかりしているジーコが輝いてきたな…と思った途端、あんなことに!! イライラモヤモヤ…あぁ、もう、いやんなっちゃう( ´Д`)=3 フゥ2021/07/01

Yobata

6
普通の高校生であるぼくは、恋人になるカヲル,破天荒な言動ゆえに学校内の有名人であるジーコと友人になる。不思議な絆で結ばれたぼくら3人は70年代、青春の日々を謳歌していた。しかし大学へ進学した時から、カヲルの心身に不調が始まる。カヲルとの結婚を望むぼくに対し、普通の生活が難しくなってしまった彼女は、徐々に崩壊していく。カヲルを愛するぼくは、彼女を救おうとするが…。一大社会現象を巻き起こした『世界の中心で、愛をさけぶ』の著者・片山恭一のデビュー作。青春の葛藤,愛情に対する無情な壁,それに立ち向かおうとする→2006/07/10

波多野七月

6
生きている事の苦しさを手放せたなら、どれだけ楽だろう。けれど、生きていたいから人はあがく。拒食と過食を繰り返す恋人を支え続けながら、生きていく主人公の姿に。きっと、読者の心も動くだろう。2013/11/02

らん麻

4
前半は僕とカヲルの組んず解れつなプラトニックな恋の様子がダラダラと続き、後半はジーコを含む3人のすれ違う様子、最後の最後に折り返しが来るというような構成だった。初めましての方だったけど、村上春樹を彷彿とさせるような文体(作品の舞台が70年代後半だったからかもしれないけど)で好きな雰囲気だった。ジーコの発言に含まれた反社会的な若者のエナジーが感じ取れた。 印象に残ったのは最後にカヲルがシーソーの上で言った「私はまだあなたとも私自身とも出会っていない。出会えたらそれが健康ということなんだわ」みたいな言葉。2018/12/15

みょみょ吉

3
10年以上前に片山さんのセカチューを読んだが、本書も海に関する場面がとても綺麗で、病気で落ち込む→励ますの流れが鉄板なのかなと感じた。ただ片山さんの独特の表現で掴み所の無い場面が多々あって、消化不良。ぼくとジーコのお互いが興味無い関係が好きだった。2017/10/01

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