出版社内容情報
1800年代のアメリカを男性として生きた女性が実在した。彼女の生涯を元に、夢を追う人間のたくましさ、美しさを描いた一冊。
内容説明
一八〇〇年代のアメリカを、男性として生きた一人の女性がいた。十二歳の時に孤児院を脱走した彼女は、男装して駅馬車の御者として手綱をにぎり、自分の牧場を持つという夢に向かってまっしぐらに走っていった。思わぬ事故で片方の目の視力をなくしながらも、自らの人生を自分の力で切り開き、たくましく生きた、シャーロット・ダーギー・パークハーストの実話をもとに執筆された物語。対象、１０代～一般。
著者等紹介
ライアン，パム・Ｍ．［ライアン，パムＭ．］［Ｒｙａｎ，Ｐａｍ Ｍ．］
カリフォルニア在住の４児の母親。教師を経て作家になり、現在では大人、ヤングアダルトむけの作品、絵本など、幅広い分野で活躍中。「ライディング・フリーダム嵐の中をかけぬけて」（“Ｒｉｄｉｎｇ Ｆｒｅｅｄｏｍ”）はカリフォルニア・ヤング・リーダー・メダル（１９９９‐２０００）賞に選ばれた他、ウィラ・キャザー賞、国際図書協会教師推薦図書賞、アリゾナ児童図書賞、カリフォルニア児童図書賞、など数々の賞を受賞
こだまともこ［コダマトモコ］
東京に生まれる。早稲田大学文学部卒業。出版社に勤務の後、児童文学の創作と翻訳をはじめる
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
97
フロンティア時代に、男性として生きた女性の生き方を描くヤングアダルト小説。実在の人物に基づいたノンフィクションに近い内容。シャーロットは孤児院を逃げ出して、駅馬車の御者として生きる道を選ぶ。両親がいない彼女にとって馬は家族と同じだった。馬の描写が生き生きとしていて、読んでいて馬の息遣いが伝わってくる気がした。フロンティア時代のアメリカの馬車の旅を疑似体験することもできる。さまざまな困難に正面からぶつかっていくシャーロットの生き方は、私のようなひねくれた大人の心さえ揺さぶるものだと思う。2014/06/09
星落秋風五丈原
14
こだまともこ訳。1800年代のアメリカを男性として生きた一人の女性がいた。12才の時に孤児院を脱走した彼女は、男装して駅馬車の御者として手綱を握り、自分の牧場を持つという夢に向かってまっしぐらに走っていった。思わぬ事故で片方の目の視力を失いながらも自らの人生を自分の力で切り開き、たくましく生きたシャーロット・ダーギー・パークハーストの実話をもとに執筆された作品。2002/03/01
あや
2
とにかく印象に残っている。 非常に感銘を受け、再読したい本。
みけのすずね
1
児童書棚から。19世紀アメリカ、孤児院で育ったシャーロットは自由を求めて脱走し、エベニーザ親方に出会い、駅馬車の御者として成長する。実話に基づいているという事で、孤児の男の子は養子にもらわれていくけど、女の子には行き場がなかった時代。馬を操るセンスや体力も勇気もあったシャーロットは、自らの道を切り拓いていく。逆境をはね返す力がすごい。2021/09/23
