出版社内容情報
2000年8月末に精巣ガンのため、二十四歳で逝ったあるラッパーの生涯。同年代の若者にむけたメッセージがつまっている。
内容説明
２０００年８月２９日、東京の国立がんセンターで一人の若者がその生涯を閉じた。２４歳だった。アル中の父、両親の別居、人種差別、そして１０万人に１人といわれる精巣ガンの発病…。運命の皮肉に翻弄されながらも、周囲を明るく照らして駆けぬけたラッパー、Ａ‐Ｔｗｉｃｅ（ラフラ・ジャクソン）。苦悩の果てにすべてを受け入れ、生きることを味わいつくして逝った、あまりにも鮮やかな人生の記録。
目次
第１章 ラフラが生まれるまで
第２章 重荷を背負って
第３章 戸惑いの少年時代
第４章 父親の問題
第５章 高校三年生
第６章 クラーク大学入学
第７章 カリフォルニア大学への転入
第８章 ガン発病
第９章 退院・再発
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
reiko
2
敬愛するラッパーが彼のことをリリックにしていて、ブログでも折に触れて彼の名前が出てくるので、どんな方だったのだろうと興味を持って。内容は生い立ちから最期までを本人の回想/母の記録で振り返る構成になっている。日々の生活の中で、物事は二面的、あるいは多面的であることを感じることは多いけど、ラフラさんはその影響が特に濃い星の下に生まれた人だったんだろう。その二面性や多面性に時に翻弄され、時に乗りこなし、その生涯を力強く生き抜いたのだろうと感じた。終盤お母様の視点に没入して読んでしまい、涙を堪えるのが難しかった。2016/09/24
折り紙
1
DJ Krush の Candle chantという歌を聞いて購入しました。自分の命について考えさせられる一冊だと思った。
琉南
0
24歳でこんなにも深くいろんな角度から 考えられる人ラフラ。 『人生は長さじゃなく質!』 彼の濃い24年の人生を綴った1冊2007/09/24
