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出版社内容情報
ロシアタンカーの重油流出事故で、黒い油にまみれた福井県・三国町の海岸線。美しい海をとりもどそうと必死に戦う人ーの感動の記録。
内容説明
一九九七年一月、福井県の沖で、ナホトカ号というタンカーが、まっぷたつにわれ、日本海に重油がながれだしました。海辺にうちあげられた黒い油のかたまりに、海辺の町・三国の人たちはつよいショックをうけました。そこはむかしから、ノリやウニなどがたくさんとれるところだったからです。海女、漁師、旅館の人びと、サーファー、それに全国からかけつけたボランティアの人たちが、真冬の海に入り、重油をとりのぞく仕事にとりくみました。つぎからつぎにおしよせてくる黒い油に、くやしくて涙をながすことも。けれど、どんなときも、たがいにはげましあい、多くの人たちが力を出しあって、ついに三国の海は、もとの美しい、青い海にもどったのです。小学校高学年以上むき。
目次
1 ナホトカ号の船首
2 重油回収はじまる
3 砂浜と岩場で
4 また、重油が―
5 きびしい寒さのなかで
6 そして、春はやってきた