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ヒロシマ (増補版)

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  • サイズ B6判/ページ数 244p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588316128
  • NDC分類 936
  • Cコード C0021

こちらの商品には新版があります。

出版社内容情報

全世界に原爆の恐ろしさを知らしめ,20世紀米国ジャーナリズムの業績一位に輝いた,史上初の原爆被災記録。〈その瞬間〉を負って生きた6人の戦後の軌跡をも収める。

内容説明

「20世紀アメリカ・ジャーナリズムの業績トップ100」の第1位に選ばれた、ピュリッツァ賞作家ハーシーによる史上初の原爆被害記録。1946年の取材による1~4章は、6人の被爆者の体験と見聞をリアルに描いて世界に原爆の惨禍を知らしめ、原水爆禁止・核廃絶の運動に影響を及ぼした。85年の再訪で成った5章「ヒロシマその後」では、原爆症との闘い、市民としての生活・仕事・活動など、稀有な体験者たちの戦後史をヒューマンな筆致で跡づける。5章新訳を増補した、全面新組の決定版。

目次

1 音なき閃光
2 火災
3 詳細は目下調査中
4 黍と夏白菊
5 ヒロシマその後(中村初代;佐々木輝文博士;ウィルヘルム・クラインゾルゲ神父;佐々木とし子;藤井正和博士;谷本清)

著者等紹介

ハーシー,ジョン[ハーシー,ジョン][Hersey,John]
1914年、中国天津に生まれ、家族がアメリカへ帰る1925年まで同地に暮らす。イェール大学ならびにケンブリッジ大学に学び、一時、シンクレア・ルイス(1885‐1951、米国の小説家で、1930年に米国人で初めてノーベル文学賞を受賞)の秘書を務め、その後数年間、ジャーナリストとして活動。1947年以降、おもにフィクションの執筆に打ち込む。ピュリッツァ賞受賞。イェール大学で20年間教鞭をとり、その後、アメリカ著作家連盟会長、アメリカ芸術文学学校校長を歴任。1994年9月、谷本清平和賞受賞。1993年死去

石川欣一[イシカワキンイチ]
1895年、東京に生まれる。東京大学英文科を中退して渡米し、1919年、プリンストン大学卒業。大阪毎日新聞社学芸部員、東京日日新聞社学芸部員・ロンドン特派員、大阪毎日新聞社文化部長・東京本社出版局長等を歴任。1959年死去

谷本清[タニモトキヨシ]
1909年、香川県に生まれる。関西学院神学部を卒業後、渡米して1940年、エモリー大学大学院修了。1943年、広島流川教会牧師に就任し、1945年、爆心から3kmの知人宅で被爆するが奇跡的に助かる。1950年、ヒロシマ・ピース・センターを設立し、原爆で傷ついた少女たちや孤児の救済に取り組む。広島文化平和センター理事長等を歴任。1986年死去

明田川融[アケタガワトオル]
1963年、新潟県に生まれる。法政大学法学部を卒業後、97年に同大学大学院政治学専攻博士課程修了。専攻は日本政治外交史。現在、法政大学人間環境学部および工学院大学一般教育部講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クリママ

45
ピュリッツァー賞受賞のアメリカの作家、ジョン・ハーシー氏が、原爆が投下された翌年の1946年に広島を訪れ、爆心地から1.5㎞程のところで被爆しながらも生き残った牧師、医師、若い女性など6人を取材し、ニューヨーカー誌に発表した。それに加え、その後の6人を追ったノンフィクション。丹念に取材された彼らの言葉で、彼ら自身、被爆地、被爆者の様子が綿密に描かれている。それまで厳しい報道規制が敷かれ正しく伝えられることのなかったヒロシマ。一大センセーションを引き起こし、アメリカの良心に強く響いた、貴重かつ重要な作品だ。2023/11/09

たまきら

44
2020年話題作を読む前に取り寄せた。ただ、読んだものは1949年初版、法政大学出版局版で赤地に浮かび上がる原爆ドームが表紙。広島を「HIROSHIMA」にした記事は、46年8月にニューヨーカー誌が他の記事全てを削除、単一記事として出版し、当時大反響を呼んだ。六人の被爆者の体験を淡々とつづる静かな語り口が逆に恐ろしさを浮かび上がらせる。記事を生み出したすべての関係者の苦労を思いつつ、敵国の苦しみを「人類すべての苦しみ」ととらえることのできた読者のことも思った。素晴らしかった。2021/12/26

TAGO

9
アメリカ人ジャーナリストが よくここまで詳細に原爆被災者の体験を記事にできたなと驚き感心してしまった。 私が普段馴染みのある広島市外の地名も登場し、ジョン・ハーシーが私のテリトリー内に入ってきたようで不思議な感覚を覚えた。 この『ヒロシマ』や『はだしのゲン』や小手鞠るいさんの『ある晴れた夏の朝』などいくつかを夏休みの課題図書にして二学期に原爆についてディスカッションをし、社会見学や修学旅行で広島平和記念資料館を訪れ、さらに理解を深めて欲しいと思った。 2021/12/06

瀧本往人

1
「ヒロシマ」関連のなかで、世界的にもっとも読まれたルポルタージュと思われる。入念に行われたインタビューに基づき、当時の状況と心情が見事に描かれている。増補版には、登場人物たちの「その後」が描かれ、さらに歴史的な深みをもっている。http://ameblo.jp/ohjing/entry-11514323634.html2013/04/24

あきら

1
原爆を落とされた“ヒロシマ”のことを考えるとき、 この本と、 大江健三郎の『ヒロシマノート』は、 必読本だと言うことを聞きました。 この本の存在すら、 最近知りました。 敗戦直後の日本に、 占領軍とともに取材に来たジョン・ハーシー。 このとき、すでに、 ピューリッツァー賞などを獲得し、 新進気鋭のジャーナリストとして頭角をあらわしていた。 そのときすでに、 戦後の“ヒロシマ”には、 占領軍が入っていた。 もちろん原爆の“力”を知るためだ。 科学的、医学的見地からの調査。 2008/07/02

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