内容説明
水と風と家畜を動力とし、木を主要な素材とする高度な機械文明の時代があった。
目次
製粉水車(米と麦の違い;石臼と篩 ほか)
風車(風で粉をひく;風車はペルシアから;風車王国オランダ;屋根だけ動く「塔風車」;究極の風車―バラ飾り)
製材水車(上下運動による製材水車;クランク式製材水車;コッツンのこぎり)
水力による工業化(鍛冶屋;ルール工業地帯ができた理由;精油、製糸、針金工場;機関車が畑を耕す)
畜力(日本人の特徴は農耕民族ということだけか;畜力で引く農具 ほか)
著者等紹介
坂井洲二[サカイシュウジ]
1930年、新潟市に生まれる。北海道大学文学部卒業。京都大学大学院文学部修士課程修了。1969‐70年、チュービンゲン大学民俗学科に客員として留学。1973‐98年、関西医科大学教授。ドイツ民俗学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
2
ふむ2023/06/28
四号戦車
1
非常に図や写真が多く水車の仕組みがわかります。 風向きが変わったときの風車の対応とかも詳しいです。2021/02/27
ゴジラ 芹沢
0
著者が読者に複雑な機械の仕組みをようとする気持ちがよく伝わった(なんたって、図や写真が300以上ある)。ドイツの博物館に行ってみたい。2016/03/19
肥前文俊
0
船水車など、こんなのあったの!?というような発見があって面白い一冊でした。2013/03/02
ろーじゃ
0
著者の方はヨーロッパの生活文化の最大の特徴を、水車・風車を動力とする木の機械文化にあると主張しています。 水車の動力がノコギリやハンマーを豪快に動かし、激しい騒音で麦を挽く様は、日本人の思い描く像とは大分異なっていて驚き。 ネジやろくろ等の、「回す」文化は歯車や回転軸を永らく使ってきたヨーロッパらしいものと言えますね。2012/09/05