内容説明
タオイズム(道家思想・道教)を軸に、古代中国および古代インドの性愛にかかわる観念を考察して、西欧における性愛のかたちを問いなおす試み。キリスト教によって植えつけられた原罪意識が、西欧人の性意識にどう影響してきたかを論じ、中世の宮廷愛現象をあとづける。また、東洋の叡智に学びつつ、現代の「性交の科学」をも援用して、オルガスムの呪縛から脱し、精神と肉体の合一にいたるためのテクニックを具体的に説く。現代人のための『カーマスートラ』。
目次
1 おぼこ娘
2 礼儀(悪魔の戸口;礼節;告解する動物;幸福=性;性=挿入とオルガスム)
3 雲と雨(性能力の蓄積)
4 蓮(上昇する精液)
5 場