内容説明
アメリカ国防総省の使用するコンピュータ言語「エイダ」にその名を残すエイダ・ラヴレスは、ロマン主義の詩人バイロンの娘であった。自然科学と技術の発展著しい十九世紀英国で、呪われた貴族の家に生まれ、親ゆずりの数学の才と芸術的情念の矛盾に引き裂かれた一人の女性が、今日の電子計算機の最初のプログラマーと見なされるにいたった数奇な生涯と時代を描く評伝。
目次
第1章 暗い想像力に呪われた人びと
第2章 ただ一つの優しい弱みが欠けていた
第3章 人間の危険な才能
第4章 悪魔の客間
第5章 深いロマンティックな裂け目
第6章 不具の変身
第7章 完全な職業人
第8章 ロマンスの死
第9章 まぼろしに縋りつつ
第10章 皮相なる感覚を超えて
著者等紹介
ウリー,ベンジャミン[ウリー,ベンジャミン][Woolley,Benjamin]
現代イギリス有数のジャーナリスト。『サンデー・テレグラフ』、『ガーディアン』、『インディペンデント』、『タイムズ文芸付録』などに論説を寄稿。またBBCの数多くの教養番組(たとえば「人工的生活の地平と限界」)の製作と放送にも尽力。文明批評の立場から自然科学と人文科学の関係に切り込んだ著作活動を続けている
野島秀勝[ノジマヒデカツ]
1930年東京生まれ。東京大学大学院英語英文学博士課程修了。お茶の水女子大学名誉教授、文芸評論家。2009年歿。著書:『迷宮の女たち』(亀井勝一郎賞受賞)ほか。訳書:アダムズ『モン・サン・ミシェルとシャルトル』(日本翻訳出版文化賞受賞―以上、法政大学出版局)ほか
門田守[カドタマモル]
1960年愛媛県生まれ。名古屋大学修士課程修了。現在、奈良教育大学教授。専攻、イギリス・ロマン派文学(バイロン)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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