叢書・ウニベルシタス
事実/価値二分法の崩壊

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  • サイズ B6判/ページ数 192,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588008474
  • NDC分類 133.9
  • Cコード C1310

内容説明

大衆文化や哲学思想・社会科学などにおいて歴史的に多様な形で展開され擁護されてきた「事実/価値二分法」に論争を挑むパトナム哲学の批判的考察。「事実確認は客観的でありうるが価値判断は主観的である」という根底的思考を検証し、斬新かつ独創的反論を提示。

目次

第1部 事実/価値二分法の崩壊(経験主義的背景;事実と価値の絡み合い;アマルティア・センの世界における事実と価値)
第2部 合理性と価値(センの「命令主義的」出発点;選好の合理性について;価値はつくられるのか発見されるのか;価値と規範;科学哲学者たちの価値からの逃避)

著者等紹介

パトナム,ヒラリー[パトナム,ヒラリー][Putnam,Hilary]
1926年シカゴに生まれる。48年ペンシルバニア大学哲学部卒業。51年カルフォルニア大学(UCLA)で哲学博士号(Ph.D.)を取得。その後、ノースウェスタン、プリンストン、MITなどの大学で教鞭をとり、65年以降はハーバード大学哲学部教授を務め現在同大学名誉教授。現代アメリカを代表する哲学者で、論理実証主義の批判的検討をはじめ、数理論理学・科学哲学・言語哲学・心身問題、さらには倫理や歴史の哲学など多方面のテーマについて、斬新なアイデアを提起し、世界の哲学界をリードしてきた。今日「科学について最も良い全体的見通しをもつ哲学者」(シュテークミュラー)と評されている

藤田晋吾[フジタシンゴ]
1941年生まれ。筑波大学名誉教授。流通経済大学教授。科学哲学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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