叢書・ウニベルシタス
討議倫理

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  • サイズ B6判/ページ数 283,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588008320
  • NDC分類 150.4
  • Cコード C1310

出版社内容情報

法の基礎として倫理を問題とするハーバーマスがコミュニケーション的行為の論理の発展方向で討議の構造を集中的に追究

内容説明

討議とは、討議倫理とは何か。了解と意志形成、正義と善は、いかにして実現されうるのか。カントとヘーゲルを問い直しつつ、道徳・実践理性・正義・公共性・人格の原理を論ずる。法の基礎としての倫理を追究してきたハーバーマスが、諸論争を通じて発展させた「討議倫理学」の全体像。

目次

第1部 道徳性と人倫(カントに対するヘーゲルの異議は討議倫理にも当てはまるか?;何が生活形態を「合理的」にするのか?)
第2部 道徳の発展(正義と連帯―「段階六」についての議論のために;ローレンス・コールバーグとネオ・アリストテレス主義)
第3部 実践理性(実践理性のプラグマティックな、倫理的な、道徳的な使用について;討議倫理の解明)

著者等紹介

ハーバーマス,ユルゲン[ハーバーマス,ユルゲン][Habermas,J¨urgen]
1929年ドイツのデュッセルドルフ生まれ。ゲッティンゲン、チューリヒ、ボンの各大学でドイツ文学、心理学、社会学、哲学を修め、56年フランクフルト社会研究所のアドルノの助手となり、フランクフルト学派第二世代としての歩みを始める。61年『公共性の構造転換』で教授資格を取得し、ハイデルベルク大学教授となる。64年フランクフルト大学教授、71年マックス・プランク研究所所長を歴任、82年以降はフランクフルト大学に戻り、ホルクハイマー記念講座教授を務め、94年退官。60年代末のガダマーらとの解釈学論争、ルーマンとの社会システム論争、さらに『コミュニケーション的行為の理論』(81)をはじめとする精力的な仕事、86年の歴史家論争以降の多方面にわたる社会的・政治的発言を通じて、ドイツ思想界をリードし、国際的にも大きな影響を与えてきた。81年を皮切りに再三来日し、各地で講演やシンポジウムを行っており、また2004年11月には「京都賞」受賞のため日本を訪れている

清水多吉[シミズタキチ]
1933年生まれ。東京大学大学院修了。東京大学、名古屋大学、静岡大学、早稲田大学、法政大学、立教大学、東洋大学の講師を務め、現在、立正大学名誉教授。「フランクフルト学派」研究に携わる

朝倉輝一[アサクラコウイチ]
1959年生まれ。東洋大学大学院文学研究科博士後期課程哲学専攻単位取得退学。文学博士(東洋大学・博士乙)。東洋大学、立正大学、国立看護大学、山村学園短期大学、非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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