叢書・ウニベルシタス
正義の他者―実践哲学論集

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 399,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588007934
  • NDC分類 104
  • Cコード C1310

出版社内容情報

実践哲学の諸分野、社会哲学・道徳哲学・政治哲学それぞれの体系的課題を独自の承認論を展開させて分析し、正義の原理とその他者との関わりに新たな照明を当てる。

内容説明

実践哲学の相違する領域において何が正義の「他者」と言われうるのか。社会哲学・道徳哲学・政治哲学それぞれの体系的課題を独自の承認論を展開させて分析、正義の原理とその「他者」との関わりに新たな照明を当てる。

目次

1 社会哲学の課題(社会的なものの病理―社会哲学の伝統とアクチュアリティ;世界の意味地平を切り開く批判の可能性―社会批判をめぐる現在の論争地平での『啓蒙の弁証法』;“存在を否認されること”が持つ社会的な力―批判的社会理論のトポロジーについて ほか)
2 道徳と承認(正義の他者―ハーバーマスとポストモダニズムの倫理学的挑戦;アリストテレスとカントの間―承認の道徳についてのスケッチ;正義と愛情による結びつきとの間―道徳的論争の焦点としての家族 ほか)
3 政治哲学の問題(道徳的な罠としての普遍主義?―人権政治の条件と限界;反省的協働活動としての民主主義―ジョン・デューイと現代の民主主義理論;手続き主義と目的論の間―ジョン・デューイの道徳理論における未解決問題としての道徳的コンフリクト ほか)

著者等紹介

ホネット,アクセル[ホネット,アクセル][Honneth,Axel]
1949年ドイツのエッセンに生まれる。ボン、ボッフム、ベルリン自由大学で哲学、社会学、ゲルマニスティーク等を学ぶ。ベルリン自由大学に『権力の批判―ミシェル・フーコーと批判理論』を博士論文として提出。その後、シュタルンベルクのマックス・プランク研究所に移り、84年にフランクフルト大学哲学科助手、ユルゲン・ハーバーマスの強い影響下で、現代社会理論の構築に専念。91年よりコンスタンツ大学哲学科教授、92年秋からベルリン自由大学政治哲学教授。フランクフルト大学哲学・歴史学部の教授をつとめ、“社会研究所”の所長も兼ねている

加藤泰史[カトウヤスシ]
1956年生まれ。南山大学外国語学部教授。哲学・倫理学専攻

日暮雅夫[ヒグラシマサオ]
1958年生まれ。盛岡大学文学部教授、社会哲学専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遠山太郎

1
1)実践哲学論集。章立てがすでに特徴的。ⅰ社会哲学の課題ⅱ道徳と承認ⅲ政治哲学の問題。「ⅱ191アリストテレスとカントの間」はヘーゲルの法哲学だけ救おうとしていて、自分と一緒の着眼点で興味深かった。承認をめぐる闘争は「ⅰ116<存在を否認されること>が持つ社会的な力について」ネオナチの例のように両義性をはらむが。次は公共性について重要論文になるか。「ⅲ334 反省的協働活動としての民主主義」民主主義的公共性の理念は自分自身の外部でしか確保できない社会的諸前提によって維持されている。2013/07/13

こひた

0
承認論etc2012/11/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/190355
  • ご注意事項