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叢書・ウニベルシタス
脱構築とプラグマティズム―来たるべき民主主義

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  • サイズ B6判/ページ数 179p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588007415
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C1310

出版社内容情報

民主主義にとって政治的決定の根拠は何か,という現代の核心をなす問題をめぐって,脱構築(デリダ)対プラグマティズム(ローティ)を軸に展開される白熱の討議。

内容説明

来たるべき民主主義にとって政治的決定の根拠は何かという現代政治の核心をなす問題をめぐる白熱の討議。脱構築(デリダ)対プラグマティズム(ローティ)を軸に、多様性と対立を尊重する「多元的民主主義」による政治の転換をめざす。

目次

1 脱構築およびプラグマティズムと民主政治(シャンタル・ムフ)
2 脱構築とプラグマティズムについての考察(リチャード・ローティ)
3 脱構築とプラグマティズム―デリダは私的アイロニストか公的リベラルか(サイモン・クリッチリー)
4 サイモン・クリッチリーへの応答(リチャード・ローティ)
5 脱構築・プラグマティズム・ヘゲモニー(エルネスト・ラクラウ)
6 エルネスト・ラクラウへの応答(リチャード・ローティ)
7 脱構築とプラグマティズムについての考察(ジャック・デリダ)

著者等紹介

ムフ,シャンタル[ムフ,シャンタル][Mouffe,Chantal]
1943年ベルギー生まれの政治哲学者。ラディカル・デモクラシーの旗手として知られる。ルーヴァン・カトリック大学とパリ大学に学んだのち、エセックス大学で修士号を取得、60年代にはアルチュセールから圧倒的な影響を受けたが、70年代にはグラムシによって本質主義的な経済中心主義を脱し、コロンビア国立大学、ロンドン市立大学、ロンドン大学ウェストフィールド・カレッジの教授をへてパリ国際哲学カレッジにも参画、現在はウェストミンスター大学「デモクラシー研究センター」の特別研究員として盛んな活動を展開している。2001年には来日して3大学でのシンポジウムに参加した

青木隆嘉[アオキタカヨシ]
1932年生まれ。京都大学文学部卒業。大阪女子大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ecriture

10
ムフが喋り過ぎ。デリダ派4人とローティの応酬はバランスがとても悪く、ローティはうまく反論する気がないので(それが彼の最大の魅力)ローティ流プラグマティズムが小難しいことがよく分からない人のお気楽主義のような印象を与えるかもしれない。あとがきには本書の立場は双方の言い分を外から眺めるメタ言語的なものではないとあるけど、それは戦略ではなくてムフの比較検討・編集の失敗だったと思う。しかしクリッチリーとラクラウの発問は鋭く、ローティを開き直らせた箇所に本書の価値は十分ある。2010/05/05

砂糖 翠

0
デリダ派四人がローティが批判し続けるという点は少しだけなんだかなとは思いつつ、デリダ、ラクラウ、ムフへと貫通する決定は決定不可能性の領域に属するということ、それは重要な点であり、文章として理解はできるものの、まだ納得できるレベルまで落とし込めていないので、今後も考えていきたい。2014/12/09

hsm

0
ローティ「脱構築とプラグマティズムについての考察」のみ読了。2009/11/13

bayashigrove84

0
こういう議論がやっぱり好きです2020/07/18

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