叢書・ウニベルシタス<br> 危険社会―新しい近代への道

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叢書・ウニベルシタス
危険社会―新しい近代への道

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  • サイズ B6判/ページ数 502p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588006098
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C1336

出版社内容情報

チェルノブイリ原発事故,ダイオキシン…,致命的な環境破壊を増殖させる社会のメカニズムを分析。エコロジー運動の展開にも多大に貢献した欧米でのベストセラー。

内容説明

チェルノブイリ原発事故、ダイオキシン…、致命的な環境破壊を増殖させる社会のメカニズムを分析。エコロジー運動の展開にも多大に貢献した欧米でのベストセラー。

目次

第1部 文明という火山―危険社会の輪郭(富の分配と危険の分配の論理について;危険社会における政治的知識論)
第2部 社会的不平等の個人化―産業社会の生活形態の脱伝統化(階級と階層の彼方;わたしはわたし―家族の内と外における男女関係;生活情況と生き方のモデル―その個人化、制度化、標準化;職業労働の脱標準化―職業教育と仕事の未来)
第3部 自己内省的な近代化―科学と政治が普遍化している(科学は真理と啓蒙から遠く離れてしまったか―自己内省化そして科学技術発展への批判;政治の枠がとり払われる―危険社会において政治的コントロールと技術‐経済的変化とはいかなる関係に立つか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

65
環境汚染や原発事故などの近代以前には起きなかった現象が発生する、現在を危険(リスク)社会と著者は名付ける。目に見えない放射能や化学物質でいつのまにか体が蝕まれることや、可能性が低くても発生する場合には数世代に渡って影響を及ぼす危険と、その原因でもある科学と解決する科学の問題など、完全に安全とはいえないことの不安が社会にどう変化するのかという社会学古典。チェルノブイリ原発事故に合わせて出版され話題になったという。ところどころ古い部分があるが基本的な問題はいまだ解決していない。そして3.11も起きた。2017/08/08

藤月はな(灯れ松明の火)

50
共同体としての繋がりが希薄となり、個としての自立が第一となった近代社会。それは自分で危険への責任を負わなければならないことを指す。だが災害や伝染病、放射能、情勢によって生み出される差別という不条理に対しては個人はあまりにも無力だ。それは各個人が責任を負えないものもあり、危険への責任を放置することにも原因がある。デュルケムの『自殺論』で時代に沿ってタイプ分けされた「宿命論と運命論」、エーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』、ウーマン・リブによる家庭における男性支配への抵抗などの社会学と絡めているのが興味深い。2014/09/06

小鈴

24
ゼミで読んだ。タイトルは「危険」社会とあるが、危険(danger)とリスク(risk)は異なる概念なので誤訳なのだが、翻訳された当時はルーマンの翻訳もなく概念の違いが明確ではなかったので仕方ない。が、今読む人は意識した方がよいだろう。現代社会の再帰的な自己加害構造を示した画期的な本と言われている。迂遠な本なので、概念だけ確認するなら再帰性についてはギデンズ、危険/リスクの概念の違いはルーマンを読む方が分かりやすいかも。2020/04/18

絹恵

11
それはまるで疾病Xに対する怖れから、誤った認識に依存するかのように防衛的解釈をした人々から構成された社会です。この遺伝性を持つ傷跡は標準化して、剥がれ落ちそうな絆創膏ではもうどうにもならないレベルだと気付いているのです。だからその主とした脆弱性を理解していながら、それでもモルヒネを投与し続けることしか出来ないのです。2013/10/22

Ecriture

9
東浩紀が読めと言ってる20冊のうちの1冊。しかし誰も読んでない1冊(笑)技術生産力と社会福祉、資本民主主義がある域に達した時何が起こるかを誰よりもうまくまとめてある。リスク社会論に先鞭をつけ、今でもこの本を出発点にリスク・監視社会論は作られる。ポストモダニズムがこれに負けたのは納得。とっても具体的なんですもの。2009/01/14

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