出版社内容情報
社会・歴史的な生成の源泉としての想念の存在様態を究明し,社会を自律的な創造の場として捉えなおす。西欧思想の根底的見なおしをせまる実践哲学のマニフェスト。
内容説明
過去25世紀にわたるギリシャ・西欧思想を再検討し、旧来の同一性的・集合論的な論理学存在論では把握できなかった社会的想念。社会・歴史的な生成の源泉としての想念の存在様式を究明する。社会を自律的な創出の場として捉え直す実践哲学のマニフェスト。
目次
第1章 社会・歴史的なもの
第2章 社会・歴史的な制度、レゲンとテオケン
第3章 社会・歴史的な制度、個人と事物
第4章 社会的想念の諸意味作用
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
抹茶ケーキ
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西洋の哲学の根本は同一性、つまり存在するものは時間の外で不変に存在し続けるという理念であり、その考えは社会哲学の分野にも見られる。すなわち社会制度は不変のものとみなされている。しかしこの考えは部分的にしか正しくない。というのも社会は、生物学的な層と意味作用の層という二つの層から構成されており、上の考えがある程度当てはまるのは前者の層のみだからである。人は意味作用によって実際の物理的な環境(=「意味作用のマグマ」)を新たに創造し直すことができるのである。みたいな主張だと思うけど、あまりよくわからなかった。2017/05/09
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