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内容説明
図書館がつなぐ、知られざる日米交流史。第二次大戦前、戦中・戦後の時代を通して活動した、日本研究ライブラリアンの草分け、福田なをみ(1907‐2007)。アメリカと日本の両国の多様なライブラリーにおいて仕事をしたという希有な経験をもつ彼女の足跡をたどり、初発期における「外国研究」の様相と展開を明らかにする。2021年度東京大学而立賞受賞。
目次
序章 国際交流とライブラリー
第1章 日本の中のアメリカ、アメリカの中の日本
第2章 日米親善から敵国情報へ
第3章 軍政とライブラリー
第4章 国際交流から日本研究へ
第5章 アメリカの日本研究とライブラリー
終章 外国研究とライブラリアン
著者等紹介
小出いずみ[コイデイズミ]
1950年生まれ。1978年同志社大学大学院神学研究科修了、1980年ピッツバーグ大学大学院図書館情報学科修了、2020年東京大学大学院人文社会系研究科博士(文学)。専門は図書館学・文化資源学。(財)国際文化会館図書室長、企画部長を経て、2003‐2015年(公財)渋沢栄一記念財団実業史研究情報センター長を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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doctor bessy
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福田なをみというあまり知られていないライブラリアンの活動を軸に、戦前から1980年代にかけての日米の図書館界及び外国研究についての考察している。 福田なをみが成し遂げたライブラリアンとして成し遂げた仕事の広範さと膨大さ、そして意義深さについて驚くばかりである。それ以上の驚きなのは、福田なをみの生い立ちや生涯の活動、その活動に関連した組織や歴史的出来事まで、それらの内容や歴史的背景などを述べるために用いた膨大な資料を、探索し有効に利用した著者のライブラリアンとしての資質。2023/06/07