サウスポー論―Wエースの思考を読み解く15の質問

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784584133477
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0075

内容説明

福岡ソフトバンクホークス連覇を支えた両エースがその「野球哲学」を語る。

目次

第1章 サウスポーの哲学―エースは常になにを考え、どう行動しているのか。(ふだんから持つ「投手としての考え方」を教えてください。;試合に向けて大切にしている「準備」を教えてください。;マウンド上ではなにを見ていますか?;マウンド上では何を考えていますか?;「ピンチ」のときなにを考えますか?;「結果」に対してどう考えますか?)
第2章 サウスポーの選択―シーズン、短期決戦、最強打者との対戦。そのときの配球とは?(序盤 0対0 1アウト二塁 絶好調のクリーンアップと対峙したとき。;中盤 0対0 1アウト二塁 絶好調のクリーンアップと対峙したとき。;終盤 3対2 1アウト二塁 絶好調のクリーンアップと対峙したとき。;終盤 5対0 1アウト二塁 絶好調のクリーンアップと対峙したとき。;消化試合、どういう配給を組立てますか?;9回2アウト満塁、バッター・イチロー。どういう配給を組立てますか?)
第3章 「サウスポー」論―Wエースの理想と未来と、それぞれへの思い。(理想と未来についてどう考えますか?;「杉内俊哉」というサウスポーをどう思いますか?;「和田毅」というサウスポーをどう思いますか?)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

再び読書

32
当時のソフトバンクのWサウスポーエースの座談会的な本です。二人の性格が良くわかって興味深い。杉内は典型的なピッチャー型で、和田は風貌から感じられるキャチャー型。コーチに向いているのは、間違いなく和田の方です。ある意味杉内はキャチャー泣かせで、間違いなくノムさんは意識改革を行おうとしますが、言う事を聞かず苦労するでしょう。ただそれだけに、調子に乗ると手のつけられないので、江本、石井の様におだてて起用すると思う。横道が多すぎだが、性格の違いが面白かった。ただ、二人とももう少し考えるべき点はあると思われる。2016/01/04

文章で飯を食う

8
「和田の130キロ台はなぜ打ちにくいか」という本を読んで、和田はずいぶんと論理的な人なんだと思っていた。今回もその通りの印象だった。しかし、その論理性が悲観的な性格のため、最悪を考えて、少しでも良くしようというところにあるとは意外。 杉内は感情的な性格だと思っていたが、まさにそのとおり。自分のふがいないピッチングに怒って、ベンチで物を殴って両拳を骨折したというエピソードを知っていたので、とても納得。とにかく、全ての準備を自分のモチベーションを高く保つためにするというのが、おもしろかった。2014/11/24

6
杉内は少年野球のエースがそのまま大人になったような感じ。ちょっと嫌なことがあるとしょげてしまう繊細なメンタルの持ち主で、モチベーションの維持にすごく気を遣っている。一方和田は冷静沈着な印象。最悪の状況も想定しつつベストを尽くす。後を投げるリリーフの肩を作る時間を稼ぐために四球も視野に入れて投げるという話には驚嘆した。ちょっと監督になってほしい。杉内には気持ちの持って行き方を、和田には自らのポジションを分析する思考を、それぞれ教わった。なかなか面白い対談だった。2020/11/07

ゆーちゃん

6
日本を代表する2人の左腕が15の質問を通して、野球への考え方から、その準備、ピンチでの心理、 そして配球、天才打者・イチローとの対戦、理想のステージを語ってくれています。読んでいてこんなにも対照的なのかと何度もびっくりさせられました。和田はメジャーへ、杉内は巨人へそれぞれ活躍の場を変えたけど、2人の素晴らしい関係は決して変わらないだろう。2012/07/08

こぶたとともに@こぶrin☆永遠の17歳

5
モチベーション維持を大切にする杉内、ゲーム全体を俯瞰する和田。松坂世代最強左腕が単に信条やチームの内幕を語るのではなく、具体的テーマや状況について応答し合う。2人の具体的な思考法・配球法・投球意図が詳細に分かり、非常に興味深く有益。昨年の契約更改以前に、小林至・前取締役がこの本の内容を熟知していたら、失言もなかったかも。東大経済学部・コロンビア大MBA卒の小林至は球団経営を熟知するが、プロでは未勝利・三流投手。モチベーション維持を大切にする看板エースの思考を理解した契約交渉ができなかった責任は重い。2011/12/21

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