内容説明
不肖・宮嶋が歩いた東日本大震災の記録。
著者等紹介
宮嶋茂樹[ミヤジマシゲキ]
1961年生まれ。兵庫県明石市出身。日本大学藝術学部写真学科卒業。講談社フライデー編集部専属カメラマンを経てフリーに。主に週刊誌などで活躍し、東京拘置所の麻原彰晃やロシア外遊中の金正日などの姿を捕えたスクープ写真等数多くある。また、世界の災害、紛争地にも出向く。関西弁を用いた文体でルポルタージュやエッセイを数多く執筆。通称「不肖・宮嶋」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遅筆堂
25
宮嶋茂樹の書籍は見かければすべて購入しているが、この書籍に対する自分の読者としての思い入れはちょっと他の書籍と違うかな。『再起』というタイトル、表紙の日本の国旗、写真に写る人々の真剣なまなざし、どれにも遊びはなく、不肖・宮嶋と被災者の悲しみと復興への強い思いが感じられる。読んでいる読者も同じ気持ちにならざるを得ない。なんとかしたいけれどもどうにもならない。でもどこかに期待を持ちたいという希望への道筋を見つけたいと願っている。今週末には2度目の被災地に伺う予定だ。2011/11/23
きるきる
5
ページを繰るごとにいろんな思いがこみ上げる。笑顔が多くみられるのが本当に、励みになる。2012/02/14
まるー1
4
自衛隊びいきと言われようとも、震災で一番東北の人の為に動いてくれたのは、自衛隊だ。まだまだ瓦礫もへらず、放射能の脅威だって減らない。だけど子供が笑ってくれる世の中にはできるはずだ。そういう社会でなければならない。政治家は、そういう社会をつくる義務があると思う。自衛隊が違憲とか、名前をかえるとかは、どうでもいい。仕事をしただけだという人を誇りに思いたい。2013/01/08
てっしー
4
貴重な記録である。胸を打つ写真が多かった。宮嶋氏は何度も写真家の無力さを嘆いておられるが、決してそのようなことはないと思う。なかなかマスメディアでは報道されない現地での自衛隊員の活躍に多くのページが割かれており、心を打たれ、無知を恥じた。ただ、彼の写真自体に十分語る力があるので、感情的な文章は不必要ではないかと感じた。2011/09/24
カナタ
4
戦場カメラマンの不肖・宮嶋がみた被災地。震災直後から取材してくれてたことを知り感激した。写真は人物中心、感情むき出しの文章。私が今まで見た関係書籍の中で一番『被災地に寄り添っている』気がした。いつも以上に自衛隊贔屓だけれど、今回はまだまだ足りないぐらい。最後はなんだか泣けてきました。 2011/08/05