ベスト新書<br> 謎の蝶アサギマダラはなぜ海を渡るのか?

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謎の蝶アサギマダラはなぜ海を渡るのか?

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784584125892
  • NDC分類 486.8
  • Cコード C0240

出版社内容情報

何千キロという海を渡るアサギマダラ。その謎に満ちた行動を記録し、数学的直感で挑んだドキュメント!〈増補改訂版〉世界でも類を見ない何千キロという海を渡る?謎の蝶?として生態観察が盛んな「アサギマダラ」。その謎に満ちた行動を記録したドキュメント。
著者は数学と脳開発の研究でも有名な医師、栗田昌裕氏。
理性と科学知によってアサギマダラの生態と自らの行動を通し、読者をまるで冒険小説の世界に誘ってくれるような内容だ。
日本列島を2千キロも移動しながら、秋になると南下(春は北上)するアサギマダラの翅にマーキングして放した数は十数万頭。福島県のデコ平から放蝶したアサギマダラは台風などの悪天候にもかかわらず、小笠原諸島父島、与那国島、さらに国境を越えて台湾まで移動する。
アサギマダラの性質と能力を知れば知るほど、その予想を超えた知力、体力、行動力に唖然としてしまう。
またマーキングしたアサギマダラにとてつもない遠方で再捕獲するという奇跡的な邂逅にも思わず感動。この謎に著者は数学的直感で挑んだ冒険的な書。

栗田 昌裕[クリタマサヒロ]
著・文・その他

目次

はじめに―私とアサギマダラの出会い
第1章 不思議な蝶アサギマダラ(アサギマダラの避暑地;アサギマダラとはどんな蝶か? ほか)
第2章 南の島にアサギマダラを追う(マーキング調査が始まった経緯;「不思議な何か」 ほか)
第3章 アサギマダラの不思議な旅(福島県グランデコスキー場での調査;標識地は全国9カ所 ほか)
第4章 アサギマダラの謎(台風をしのぐ渡り蝶の謎;改めて「アサギマダラの7つの謎」とは? ほか)

著者等紹介

栗田昌裕[クリタマサヒロ]
1951年愛知県生まれ。医師。群馬パース大学学長。東京大学理学部数学科卒。東京大学大学院修士課程(数学専攻)修了。東京大学医学部卒。カリフォルニア大学に留学。東京大学附属病院内科に勤務。東京大学助手、群馬パース大学大学院教授を経て、2014年より群馬パース大学学長。医学博士、薬学博士。栗田式速読法・記憶法・健康法を含むSRS能力開発法の提唱者。指回し体操創案者。手相も指導。大学では医療/医学/薬学等を講義。自然教育・環境保護に関心が深く、アサギマダラの研究家でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

リキヨシオ

31
正直…驚いた!まさか1種類の蝶の魅力をまるまる一冊紹介できるとは!?そんなイチ蝶にすぎない「アサギマダラ」の魅力は…なんと24個!!二千キロを超える旅!24種の多様な飛び方!独自の色合い!小さいのに力持ち!台風にも耐える!吸うのでなく舐める!鋭い嗅覚を持ち!毒草を食べる!強くて長寿!温度に敏感!気象を読む!不思議な集団行動!などなど…24もの魅力がありながらまだまだ謎の生態を隠しているアサギマダラを通して過酷な環境でも生き抜いてきた生物たちの逞しさを感じる事ができた。2019/01/23

活字スキー

22
一冊まるまるアサギマダラで語り倒す!膨大なフィールドワークを通して、世にも珍しい「海を渡る蝶」アサギマダラの魅力を熱く静かに延々と語り倒すのが本職の昆虫学者じゃないってのがまた笑える。この手の偉大なる趣味人は大好きなんだけど、ひとつ贅沢を言わせてもらえるなら、バッタキチの我らがコータローのように語り口や研究内容がもっとワクワクドキドキ大爆笑なものだったらさらに良かったのに。地道な積み重ねが大切なのは分かるけど、読書スランプ中の自分としては途中けっこうダレてしまったのも事実。 2019/05/09

Tomomi Yazaki

15
大群で渡る楪、アサギマダラ。ジャングル大帝のあの壮大なオープニングを思い出す。その色は浅葱色。M財閥の象徴色。目次に目を通すと、なんと優に百を超す、楪の数ほどの項目が。氏によるとアサギマダラは見る人の色彩感覚で美しく感じたり、何とも思わなかったりするそうだ。はたして私は?ちょっと不安になる。しかし何の為に、何がそうさせるのか。生涯をアサギマダラにかける著者の飽くなき探求心に感服。最後にアサギマダラに纏わる著者の素敵な不思議体験があった。だからこそ、アサギマダラに魅せられて、今も研究を続けているのでしょう。2019/09/13

おやつ

11
著者の追及力がすごい。何か特徴とかあるとナンバリング(24の魅力とか)しちゃう著者が好きです。ただ書いただけでなくソラで覚えてそうだし…。内容的には、確率を超えようとしていくというところに、先日読んだ『ラスベガスとヘミシンクに学んだ 富と成功の秘訣』とちょっとだけ通じるところがあるのかな…と感じました。2019/08/06

流石全次郎

3
アサギマダラの謎を追跡してできた一冊。北から南へ。捕虫網を持ってアサギマダラを捕獲しマーキングしたくなる一冊。2019/03/22

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