内容説明
日本の放送界は、NHKと民放の二元体制で成長・発展してきたといわれる。ある時期まではたしかにそうだったろう。だが、受信料という「安定的」で豊富な財源に支えられ、テレビ・ラジオ合わせて総計七波を抱える世界に冠たる放送事業者であるNHKは、景気に左右される広告収入で成り立つ民放とは根本から違う。早晩「独り勝ち」の時代になることはわかっていた。そして、今まさにその時代が到来したのである。しかし、それは、視聴者にとって必ずしも喜ばしことではないかもしれない。一皮めくると「公共放送」NHKは多くの課題と弱点を抱えているからだ。
目次
プロローグ NHK独り勝ちの内幕
第1章 東日本大震災・東京電力福島原発事故をテレビはどう伝えたか―NHK・民放局の初動70時間を検証する
第2章 「NHKモンロー主義」との訣別二五年目の決算
第3章 政官に翻弄される最高意思決定機関・経営委員会
第4章 NHK―相次ぐ不祥事の背景・構造を読む
エピローグ “脱国営放送”へ三つの提言
著者等紹介
小田桐誠[オダギリマコト]
1953年、青森県生まれ。亜細亜大学法学部卒業。出版社勤務を経てフリーのジャーナリストに。2004年7月から4年間、放送専門誌『GALAC』編集長。現在、法政大学と武蔵大学社会学部兼任講師。BPO(放送倫理・番組向上機構)「放送と青少年に関する委員会」委員、NPO法人放送批評懇談会常務理事・選奨事業委員長(ギャラクシー賞の名称でテレビ・ラジオ・CM・報道活動の4部門からなる)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
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