内容説明
いまや詐欺事件が日本の新聞に載らない日はない。「おれおれ詐欺」や「ネット詐欺」など、今日の社会状況を手玉にとって、一見、進化しているように見える詐欺の手口だが、その心理的法則は昔から存在するものだ。また、そんなココロの駆け引きは、詐欺事件にはならずとも、日常のあらゆるところで活用されているのだ。本書では、「ココロの法則」を中心に、騙す側、騙される側の心理戦を分析する。
目次
第1章 詐欺の種類
第2章 詐欺の心理テクニック
第3章 詐欺に遭いやすい三つのタイプ
第4章 詐欺が横行する社会的状況
第5章 詐欺に遭わないための心理的心構え
第6章 詐欺ではない詐欺
第7章 メディアを賑わせた詐欺
著者等紹介
富田たかし[トミタタカシ]
1949年、東京都生まれ。上智大学大学院文学研究科博士課程修了。駒沢女子大学人文学部教授。専門の「認知心理学」にとどまらず、あらゆる領域で人間の深層心理に鋭くかつ明解な分析を加え、テレビ、新聞、雑誌等、各メディアにて意欲的に活躍中
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真夏みのり
1
3パターンの騙される人。1.パニック型(おれおれ詐欺)2.欲望型。ブランドに弱い人、権威に弱い人3.面倒くさがり型(お受験関係、霊感商法)安易に物事を解決しようとする人 2011/08/29
フィ
0
様々な詐欺の手法で、人間のどのような心理を巧みに利用しているかが良く分かる本であった。詐欺師は、まさに人の弱みや虚を突いてくる。注意のための参考になる。2015/11/15
青ポス
0
「個々の詐欺について対処法を示す」というよりは「うそとそれにひっかかる心理」について説明した本。おもしろいと思うが、文章があまりまとまってない印象を感じた。2013/08/23
joe_eugene
0
説得的コミュニケーションの理論で詐欺を分析し、日本人の現在の価値喪失、孤立化を指摘。2008/12/03