内容説明
出会い系メディアの人気が沸騰し、雑誌からインターネット、そして携帯電話i‐modeに至るまで、さまざまに乱立している今日の状況は、“性”が快楽のために次から次へと多様な「他者」を必要とし、呼び寄せては消費するゲームのようだ。著者が体験・見聞・取材したさまざまな“性”の担い手たちは、いったい何と出会っていたのか?出会い系全盛時代の“性”に振り回されずに「もてたい」人、必読の真摯な恋愛論。
目次
第1章 他者論―「私」に都合のいい相手(「セックス依存症」という名の病気―1000人斬りの主婦;「テレクラ依存症」闘病記―「ここではない、どこか」に誰がいるか;親子関係を振り切って仕事で見つけた「愛」―僕の恋愛ノートより)
第2章 役割論―“性”の機能分化(逆援助交際に成功した予備校生―「彼氏代行業」と“共依存ナンパ”;インターネットが実現する「性の自己決定」―「インディーズ風俗」とは何か;SM版イエスの方舟「くるくる」―ミラ狂美と6人の奴隷少女)
第3章 自足論―脱・支配の「愛」へ(「リアルドール」は生身男をどこまで愛せるか?;レズビアンたちの「射精」―自分を所有している自信へ;40代からのスワッピング―「愛」を再発見する夫婦の妙味)
著者等紹介
今一生[コンイッショウ]
群馬県生まれ。フリーライター。95年からオルタナティヴ・カルチャーを題材に数々のイヴェントを主催
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。