内容説明
幼少の頃から病弱だった日本ヨーガ禅の提唱者の佐保田鶴治氏は、還暦を過ぎてからヨーガに出合い、実践し、やがて周囲も羨む健康体を手にした。単なる健康法を超えて、心身の幸福を求めるヨーガの教えは、現代社会に生きる人々の生活に喜びと健康を届けてくれるだろう。日本ヨーガ禅の提唱者が著した珠玉のバイブル。
目次
ヨーガへの招待(ヨーガの体験記;ヨーガの正しい理解へ)
ヨーガの実際(ヨーガの体操;ヨーガの呼吸法;ヨーガの瞑想法;ヨーガと日常生活)
著者等紹介
佐保田鶴治[サホタツルジ]
インド哲学の学者。明治32年2月11日福井県鯖江市に生まれる。大正8年9月京都帝国大学文学部入学。大正11年3月同卒業。大正13年4月立命館大学予科教授。昭和18年7月立命館大学文学部文学科教授。昭和23年4月立命館大学文学部教授。昭和25年7月京都帝国大学において文学博士の学位(旧制)を受ける。昭和29年1月大阪大学文学部教授(インド哲学講座)。昭和37年3月大阪大学定年退官。昭和37年4月大阪大学名誉教授。昭和38年4月学校法人立命館理事。昭和46年4月勲三等瑞宝章受章。昭和48年12月日本ヨーガ・アシラム・ヨーガ禅道友会会長。昭和61年9月11日死去
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感想・レビュー
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Asakura Arata
5
中学生の時に読んだ本がまだ残っていたので、改めて読んでみた。「現代医術は、病気を治そうとするから治せないのです」とか、今私たちが考えていることが、当時から言われていて、ため息が出た。2024/01/31
あっきー
5
✴3 ヨーガは瞑想こそが本命で体操や呼吸法は瞑想をたやすく完全に行う準備だ、と言って体操も呼吸法も瞑想の仕方も具体的に分かりやすく説明していて理論的なことにも触れている、ウパニシャッドを訳したりヨーガ根本教典の著書もあるのできっと第一人者なのだろう、この本を読んで体操もやってみたくなったが、時間がないなんて言い訳だ、早起きしてすぐ始めなさいというのにはさてどうしようって感じだ2018/08/18
nizimasu
4
佐保田先生という人を知ったのは最近のこと。ヨーガの本を読んでいるうちに立川武蔵先生が結構佐保田先生の本を参考文献にしているとのことで早速読んでみる。いきなりヨーガは宗教と言い切ってしまうあたりに好感触。何とも実直な印象を持ったので素直に読んでみた。いわゆる現在のアーサナのバリエーションで見せるというよりはその体系や位置付けについてかなりページを割いてくれているので書斎派の私にはありがたい限り。80年代の出版でアーサナを体操としてシンプルなものも多くてさながらストレッチのようだがそれ相応の思想があり素敵な本2018/12/05
下良
3
ヨーガのバイブルですね。佐保田先生の丁寧な解説指導が年月を経ても語りかけてきます。感謝。2017/09/26
うちこ
2
佐保田先生が亡くなられた後に出版された本ですが、佐保田先生らしい表現が随所に見られます。 内容は「初心者に読みやすい文章」ではありますが、そうとう先のことまで書いてくださっています。沖先生の爆裂節も好きですが、佐保田先生の抑制のきいたオタク節も、やっぱりいいわぁ。 2010/12/24