出版社内容情報
人為の影響で、多くの植物種が危険な状況にある。はたして、植物が生きられない地球で人間は生きていけるのか。 日本人にとって最もなじみ深い「桜」をとりあげ、生物多様性を考える。
内容説明
毎年春になると華麗に咲き競い、日本列島を彩る数々の桜。その姿が消えてなくなるなど、杞憂と思われるかもしれない。しかし、桜の未来を現状からだけで推測していいものか。生物は、一種一種が勝手に生きているのではなく、長い歴史を背負って、相互に直接・間接的な関係を保ちながら生きているのだ。わたしたちの身近に存在する植物の現状を知ることが、生物多様性を知るための、第一歩となるだろう。
目次
第1章 危険な状態の植物たち
第2章 生物多様性とは何か
第3章 多様性がもたらしてきたもの
第4章 身近な環境を正しく理解する
第5章 日本人の桜への想い
第6章 自然と共生してきたわたしたち
著者等紹介
岩槻邦男[イワツキクニオ]
1934年兵庫県生まれ。京都大学理学部植物学科卒業、同大学大学院修了。理学博士。東京大学名誉教授。京都大学理学部教授、東京大学理学部教授、兵庫県立人と自然の博物館館長などを務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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