平凡社新書<br> 日本人と不動産―なぜ土地に執着するのか

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平凡社新書
日本人と不動産―なぜ土地に執着するのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582855722
  • NDC分類 334.6
  • Cコード C0233

内容説明

土地所有の歴史、都市計画、住宅政策、不動産格差など、不動産を通じて明日の日本社会を考える。

目次

序章 国と家計のバランスシート(日本では、家計が国の尻拭い;バランスシートで見てみると;いつか来る、本当の「尻拭い」の時)
第1章 日本の街は、なぜ汚いのか(日本の街は、汚いか;なぜ都市計画が必要なのか;日本的な「都市計画」の特徴;環二、環八、成田―遅れる都市施設の整備;シンガポールと中国―二つの華人国家;日本の都市計画―現状と展望)
第2章 土地所有のルーツを探る(日本の土地は誰のものか;土地「私有」のはじまり;武力による土地の奪い合い;江戸時代(近世)から明治維新へ
近代国家と土地所有権のルーツ)
第3章 「不動産格差」―持ち家政策の功罪(持ち家と借家を巡る制度と政策;「土地神話」時代の不動産格差;金ドル本位制の崩壊と混乱の時期;バブルの崩壊と“Negative Equity”;日本の住宅政策)
第4章 グローバル時代の不動産(グローバリゼーションと不動産価格;「マネー」「資本」、そして金融の機能;グローバル時代の「日本人と不動産」)

著者等紹介

吉村愼治[ヨシムラシンジ]
1948年東京都生まれ。東京大学経済学部経済学科、経営学科卒業。73年三井不動産株式会社入社。経理、宅地開発、国際事業、不動産投資顧問、企画調査などの諸部門に勤務。2010年2月より東京大学本部で特任専門員として不動産経営に携わる。税理士、日本証券アナリスト協会検定会員、東洋大学大学院経済学研究科修士(公民連携専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マーム

11
日本の街が汚いという主張にはちょっと反発したくなりました。確かにごちゃごちゃしている部分はあって、火災発生時の延焼防止等の観点からすると少し整序した方が良いかなと思える街並みもあるのは事実でしょう。 しかしながら、この本の最後に著者も提言している「伝統的なコミュニケーションの復活」ということと再開発してきれいにすることは場合によっては相反することになりかねないと思うのです。2011/03/29

梅津彰

1
趣味と仕事を両立できる本。日本人の土地への気持ちと、土地収用法の運用を常に考えたいと思う2012/01/25

Ayanosuke

1
日本の土地がどのようにして今のような個人所有する形になったのか、わかりやすく説明されていました。2011/04/09

読書依存症

0
著者はいう。長い間日本における最大の土地問題は、地価の高騰であり、それにより今現在土地を持っている人と持っていない人との間で格差が拡大することである。日本は国土をいかに生かすかという理念と計画を欠いたまま急速な都市化への対応に追われ、後追いの施策はタイミングを失し、バブルをも生んでしまった、と。猪瀬直樹の「土地の神話」を重ね合わせて読んだ。理念を語る段になるとぱたりと思考停止に陥るのは日本人(日本辺境論)の国民性は今現在の政治でも進行中。2011/10/04

0
タイトル詐欺2021/02/27

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