平凡社新書
すき焼き通

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582854398
  • NDC分類 596.3
  • Cコード C0277

内容説明

明治の文明開化で始まった牛鍋は、新しい日本のごちそう、すき焼きとして広まった。その味を全国の老舗すき焼き店にたずね、手塩にかけて育てられた名牛の肉から、個性的な調理法と食材、食べ方の流儀まで、日本人に最も愛され、幸福感あふれる料理、すき焼きの食文化とその美味の秘密を熱く語る。

目次

第1章 すき焼きは、ねぎを味わうごちそう
第2章 鍋から考えるすき焼きのごちそう度
第3章 浅草の牛鍋は、文明開化の味がする
第4章 元祖「牛肉食い」福沢諭吉と元祖牛鍋屋
第5章 日本三大ブランド牛―近江牛、神戸牛(但馬牛)、松阪牛
第6章 松阪牛の名を広めた天下の名店
第7章 知られざる名牛―米沢牛、前沢牛、仙台牛、隠岐牛、壱岐牛、見島牛
第8章 彦根から近江牛すき焼きを取り寄せる
第9章 常識をくつがえす個性派すき焼き
第10章 京都と東京―すき焼き名店食べ歩き
第11章 浅草「ちんや」が語るすき焼きないしょ話

著者等紹介

向笠千恵子[ムカサチエコ]
東京・日本橋生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。エッセイスト、フードジャーナリスト、食文化研究家。本物の味、伝統食品、郷土料理、生産者、歴史、器などを多面的にとらえながら、現代の食と食文化を綴る。農と食による地域活性化のサポーターもつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

23
著者は食文化研究家。調理をよく知る人が解説すると、美味しさが生々しく伝わる。美味しくなるプロセスが刻々と物語られる感じである。本書では、主題であるすき焼きの「高級で派手だが親しみやすい」性格に合わせ、著者もミーハーに徹してはしゃいでいる。神戸、近江、松坂の三大ブランド牛を始め、全国の有名牛、東西の老舗など、存分に食べ比べる。羨ましいを通り越してお見事である。著者も言う通り、すき焼きは驚くほど地域差が無い。それだけ新しいご馳走なんだろうけど、ザクや味付けはもっと色々あっても面白いと思う。2017/08/02

ようはん

13
鍋料理の中でも、また牛肉を用いた料理の中でもすき焼きが自分の中では1番多幸感が強いなと感じるが、この本のすき焼きの歴史や名店に各地の牛肉文化を読んでやっぱり良い気持ちになる。2020/08/06

きゅー

9
これを読んでから、一度はちゃんとしたお店ですき焼きを食べたいなと思っているけれど、目の前でつきっきりで面倒見てくれるのってなんだか緊張しちゃいそう。家で気楽にが性に合うかな。2021/01/15

もけうに

4
なんてことない内容だが、文章が軽妙で面白かった。肝心のすき焼きより、長ネギ蘊蓄が印象深い。根深葱は土寄せして、日に当てない部分を多くするから軟白部分が多いのかー。なら青ネギの方がねぎの自然な姿(?)なのかしらん。ブランド牛 元を辿れば 但馬牛。2021/11/08

おおきなかぶ

1
外食ですき焼きを食べた記憶は無いのですが、実家では比較的によく食べました。近所に神戸牛を良心的な価格で販売してくれるお店があり(現在も元気に営業中)、この年末年始にも母親が作ってくれました。関西風のお醤油、砂糖、そしてビールを入れて。好きな具は麩。残ったすき焼きは、翌日にうどんを入れて、生卵を絡めてが好きです。楽しい一冊でした。2020/01/27

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