出版社内容情報
赤ちゃんの目に映る世界は、大人と同じじゃないの? それはどうして? 世界でもユニークな「赤ちゃん実験」が解き明かす、視覚と脳と発達の不思議。図版多数、口絵つき。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月世界旅行したい
10
一般の人の見え方の本を先に読んでおくとその違いの差がわかって、より楽しめる。2015/10/03
tolucky1962
9
視覚・視神経の研究。特に赤ちゃんが生後どの段階でどの程度見えているかを実験的に調べている。どのように見えているか自ら言葉にできない赤ちゃんの見え方を正確に実験で求めるには工夫が必要。大変早い時期から色々なものを認識している様子が分かる。赤ちゃんが中心だが,大人や他の動物も含めて視覚一般が研究されている。2018/09/20
Humbaba
6
人間の能力というのは,成長と共に発達していく.それは,視覚であっても同様のことが言える.物言うことのできない赤ちゃんが何を認識しているかを知るというのは難しいが,動きから考えてどのように認識しているかを推察する事は可能である.2012/01/30
米川青馬
3
読了。赤ちゃんの視覚発達研究を通じ、ヒトの視力にも迫る一冊。赤ちゃんは視力が低い。でもだからこそ、生まれたてでも顔を認識する力を持つらしい。半日一緒にいれば、お母さんの顔に好意を持つようになる。それから、生後三ヶ月の赤ちゃんは、ヒトはもちろんサルの個体も顔で区別できるそうだ。日本人の大人の僕は黒人の顔をなかなか区別できないが、彼らは黒人もサルもお手のもの。しかし七ヶ月経つとできなくなる。脳には、どんな国でも生きる力が組み込まれている。しかも、不必要ならさっさと捨てる。まだOSはここにすら辿り着いていない。2011/12/26
Naota_t
1
★3.4 面白い。電車の中や街中で赤ちゃんを見かける。彼らは人間とは別物のように思える。そんな彼らはいつ人間になるのか。赤ちゃんの視力はどのくらいなのか?手を伸ばしたり、笑ったりしているけど、本当に見えているのか?楽しんでいるのか?視力は脳と直結し、動体視力の発達は脳の発達と直結している。その発達具合を理解すれば、赤ちゃんへの接し方も大きく変わるだろう。赤ちゃんは何色が見え、どんな形が好きで、どんな動きに興味があるのか。ウィリアムズ症候群にも言及している。赤ちゃんが身近にいる人にはお勧めの一冊です。2018/06/22