平凡社新書
江戸の流刑

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  • サイズ 新書判/ページ数 196p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582852691
  • NDC分類 322.15
  • Cコード C0221

内容説明

将軍のお膝元浄化のため、多くの人が流された江戸時代。いかなる罪を犯すと、流刑に処せられたのか?島での住まいは?妻帯が許されていた?脱島事情は?島に貢献した流人、伝説の島抜けを果たした流人など、豊富な人物エピソードを通して江戸の裏面を掘り起こす。宇喜多秀家、英一蝶、絵島、近藤富蔵、西郷隆盛など、流された人々の生き様から、島流しの実像に迫る。

目次

第1章 流刑の歴史
第2章 流人の罪状
第3章 島流し
第4章 島の生活
第5章 再犯に対する仕置きと島抜け
第6章 江戸流人列伝

著者等紹介

小石房子[コイシフサコ]
1937年大分市生まれ。青山学院女子短期大学国文科卒業。作家、日本ペンクラブ会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

8
津村、吉村氏の小説でこの時代の流刑に疑問を持ち、手に取る。興味本意と言えば、それまでだが、江戸時代の市井の生活は非人・島がえり・島抜け等結構影を落としている。惨状を極めたその制度の中にも、往時ならではの人情が垣間見えている。歴史の陥穽に落ち込んだ世界が驚きで、小説ではもの足りない感慨があった。

三谷銀屋

5
江戸時代の流刑の制度、流人たちの生活、島抜け、仕置きなどについて分かりやすく書かれていた。送られる島によって流人の運命がだいぶ分かれるというのが意外だった。飢饉に見舞われやすかった伊豆七島に送られた流人は、常に死と隣り合わせの過酷な状況で生きなくてはならなかったが、西国の島々では自給自足が可能であった点でまだ余裕を持って生きられたようだ。正史では決して語られることのないアウトロー達の歴史。壮絶な運命の記述の向こうに、当時の人達の悲喜交々が感じられる。同作者の「流人100話」も読んでみたい。2019/04/19

讃壽鐵朗

2
流罪、流人などに興味を持っていたので、内容的には満足できた。 しかし、作家を名乗るにしては、はなはだ疑問を感ずる文章で,読みながら苛立った。2013/08/24

seychi

1
江戸近辺の流刑地および流刑者だけじゃなく、西日本の記述も載ってるので流刑の歴史を学ぶには最初の一冊かもしれない2015/10/04

ののじ

0
「遠島を申し付ける」と言われたら…。流される島や流される人の身分で色々と違うが、かなり厳しい刑だというのが分かった2015/11/19

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