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平凡社新書
中国妖怪伝―怪しきものたちの系譜

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  • サイズ 新書判/ページ数 202p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582851762
  • NDC分類 388.22
  • Cコード C0214

内容説明

古来、さまざまな妖怪が活躍し、さながら妖怪天国ともいえる中国。古代の『山海経』が創り出した異形の怪物群から、おなじみ『白蛇伝』の蛇の精、人間と変わらぬくらしを営む幽霊と狐、牛魔王や千年狐狸をはじめとする『西遊記』『封神演義』の主役たちや僵屍(キョンシー)にいたるまで、中華世界には妖怪が満ちあふれている。中国の精神文化と文学に大きな地位を占めてきた妖怪の領域を見渡し、「かれら」の実像を探る。

目次

第1章 中華妖怪マンダラ(神と妖怪の境界のあいまいさ;「妖怪」というコトバ ほか)
第2章 『西遊記』『封神演義』の妖怪群像(難しい身元調査;カッパではない沙悟浄 ほか)
第3章 妖怪物語あれこれ(もっとも有名(?)な妖怪
『平妖伝』における狐談義 ほか)
第4章 あの世と術者の話(あの世に関する話;輪廻転生話 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fonfon

4
以前、天王寺美術館で開催された「道教の美術」展でこの著者の講演を聞いたことがあり非常に楽しく面白かったのだが、その時と比べると新書の分量では物足りなく歯がゆい思いで読了。もう一度大学にゆくなら、こういう先生に習いたい!、2011/09/21

ぬのさと@灯れ松明の火

3
最近は、本はなまものだからすぐ買わないといけないそうで、買いそびれたら絶版になっていたんだよな……。2019/11/14

カマー

3
馴染みがあるようであまりない中国の妖怪についての本 主に西遊記や封神演義が中心だがマニアックな平妖伝とか山海経の妖怪とかも紹介されていて中国の妖怪観がわかる一冊でもある 2015/08/04

misui

3
ちょっと徒然過ぎて「中国の妖怪といえばこう」といえるほどではないけど、器物や動植物までが力を得ればある程度認められることからも、妖怪にしても神にしても実力主義や科挙の影響が大きいのではないかと思う(ちなみに科挙で選ばれた受験型秀才はほとんど実務に役立たなかったらしい)。あと莫言の『転生夢現』が聊斎志異を下敷きにしているのがわかった。2015/07/30

けん

2
2003年刊。狐狸の精と呼ばれる妖怪はいても、実のところほぼほぼ妖狐を指す上、あまりに狐の存在感が大きいため、ほとんど無視されている中国の妖狸について何か書いてあるかと読んでみたのだが、収穫は『抱朴子』登涉篇の「山の中で寅の日に自ら(中略)「令長と称する者は、老いた狸である」という部分だけだった。固有名詞が多すぎて、あんまり記憶には残ってないけど、ともあれ色々と勉強にはなった。時々、読み返して確認したい本。2024/02/04

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