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平凡社新書
「君が代少年」を探して―台湾人と日本語教育

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  • サイズ 新書判/ページ数 262p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582851557
  • NDC分類 372.224
  • Cコード C0222

内容説明

国定教科書に、昭和十(一九三五)年の台湾大地震の際に、『君が代』を歌いながら死んでいった少年の話が掲載されていた。このことは何を意味しているのか?そして「君が代少年」は実在したのか?資料を読み、彼らを教えた日本人教師に取材し、現地・台湾を訪れる。ついに「少年」の遺族や幼馴染みに会って真実を突き止め、台湾人の日本と日本語への思いを明らかにする。皇民化教育と日本語という、忘れてはならない課題を一人一人の「生き死にの束」から捉えたノンフィクション。

目次

『君が代少年』という「外地」の神話
神話の発端・台湾大地震に迫る
国定教科書と美談の作り方
最初の発見・教師用書と編纂趣意書
台湾在住の研究者に連絡する
東京の「台湾の少女」
台湾へ
『震災美談君が代少年』に辿り着く
台湾政財界の重鎮の日本観
増殖する『君が代少年』
神話の磁場・公館公学校の教師達
徳坤の学校
徳坤の弟と幼馴染み達
台湾の若者は『君が代』をどう見ているのか

著者等紹介

村上政彦[ムラカミマサヒコ]
1958年三重県生まれ。作家。1987年に『純愛』で第6回海燕新人文学賞受賞
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