平凡社新書<br> ニッポン監獄事情―塀の向こうの閉じられた世界

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平凡社新書
ニッポン監獄事情―塀の向こうの閉じられた世界

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582851519
  • NDC分類 326.52
  • Cコード C0232

内容説明

わが国で刑務所や控置所に収容されている人は六万人弱。国際化を反映して外国人の受刑者も増えつつある。彼らは塀の中でどのような扱いを受け、獄中の日々を送っているのか。明治時代に制定された「監獄法」が今なお生き続け、憲法も人権規約も通用しない閉鎖された世界とは。警察の留置場(代用監獄)から拘置所、刑務所への過程を辿りながら、過酷かつ貧困な獄中処遇を明らかにし、世界の常識から遅れたニッポンの監獄事情を問い直す。

目次

第1章 監獄への道(逮捕から留置場へ―監獄への入口;弁護士は頼めても ほか)
第2章 監獄の一日(拘置場へ入る;独居房「人間金庫」 ほか)
第3章 受刑者のくらし(刑務所へ;分類される受刑者 ほか)
第4章 獄中処遇を問う(監獄によって異なる獄中処遇;貧弱な獄中の医療 ほか)

著者等紹介

佐藤友之[サトウトモユキ]
1936年群馬県生まれ。東京経済大学卒業。雑誌記者を経て、現在、フリーのジャーナリスト
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

12
明治時代に制定された「監獄法」が今なお生き続け憲法も人権も通用しない閉鎖された世界についえが詳細に書かれている。刑が確定しなくても逮捕、留置された時点から過酷な処遇に耐えざるを得ないこと。基本的人権は憲法で保障されているもののその実態は遠くかけ離れているという。もし冤罪に巻き込まれたときに、自白の強要などに冷静に対処できるかと問われたらNOというしかない。2014/02/24

Naota_t

2
★3.7想像以上に良かった。法学部の時に刑事訴訟法とかでも習った復習にもなったけど、ややこしい…。また、本書では日本(行政)の人権意識の低さを痛感した。明らかに国際人権規約に違反している。いくら罪を犯したと行っても、ちょっと人道的にひどくないかなぁ。前に清原が刑務所で受けた待遇について涙流しながら語ったのを見たときは「何を犯罪人が言ってるのか」と思っていたけど、なんとなくその気持ちもわかる気がした。また、最近読んだ『もぐら讐』に通じる内容で苦笑してしまった。2017/03/14

gummizuki

0
一般人からしたら非日常であり、想像もつかない世界である。海外との比較や宗教についての記載もあり。2018/03/08

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