内容説明
プラスチックフィルムに包むから食品にカビが生える、洗いすぎるから体を守る微生物が失われる、薬剤を使うからさらにカビがふえる―。飛行機にもレンズにもカビ。想像を絶するカビの脅威的な力は、実は自然界の絶妙なバランスを崩した人間の驕りがもたらしたもの。不潔、危険、やっかいものとされるカビと、どうつき合っていけばよいのか。
目次
プロローグ(微生物は地球の自然のパイオニア;微生物の持つ環境適応力 ほか)
第1章 カビの常識・人間の非常識(ウンコはくさくも汚くもない;おしっこは無菌の液体 ほか)
第2章 想像を絶する驚異の生命力(アルミニウムを食べるカビ;プラスチックがカビでやられる理由 ほか)
第3章 カビは健康の敵?味方?(食品包装用のラミネートフィルムはカビだらけ;なぜ冷蔵庫のなかはカビの住みかになるのか ほか)
第4章 カビの目線で日本人の暮らしぶりを見ると(健康によくない住まいだからカビが生える;見直したい木造住宅の快適さ ほか)
第5章 微生物とともに健康に生きる(赤ちゃんの元気は微生物の元気;健康は微生物を食べることから ほか)
著者等紹介
井上真由美[イノウエマユミ]
1918年鹿児島県生まれ。北海道大学農学部農芸化学科卒業。同大学大学院、民間会社で微牲物の研究に携わる。防衛庁技術研究所を経て、67年井上微生物災害研究所(現アイビーエル)設立。調査研究、講演、10回に及ぶ国際シンポジウムでの発表などを行う
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