内容説明
情報化で人間同士の結びつき方はどう変わるか?「人間交際術」とは、ネットワーク社会のための新しいフォーカスである。インターネット、通信、放送、本、電子図書館、メディア・テクノロジーの未来は、どうなっていくのか。旧弊な日本社会の制度をラディカルに問い直し、NPO、互酬経済、これからのコミュニティのあり方までを展望する。閉塞した日本のシステムを作り変えるために、情報学からの「人間交際術」という実践的な提案。
目次
第1章 情報はコミュニティのリソース(資源)である
第2章 ネットワーキングという人間交際術
第3章 「戦後復興」は終わったのだろうか
第4章 コミュニティ・デザインのための人間交際術
第5章 明日から始められるコミュニティ・デザイン
著者等紹介
桂英史[カツラエイシ]
1959年長崎県生まれ。図書館情報大学大学院修士課程修了。学術情報センター助手、東京造形大学助教授などを経て、現在、東京芸術大学美術学部先端芸術表現科助教授。専門は情報学・情報メディア論
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感想・レビュー
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ShogoHirara
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とても新しい視点を提供してくれる本。けどおもしろくない。おもしろく読めるように書いてほしかったかもw2012/06/06
チカ
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コミュニティ関連の本を調べていて読んだ本。タイトルなどからはわからないが、実は図書館の本。自分も図書館の勉強をしていたので読んでみようという気にはなったし、コミュニティ論として図書館の話をするのは理解できる。けれど、一般の人からみたらいきなり図書館の話になるのはついていけないのでは?新書でコミュニティとしての図書館を説くならもっと丁寧に話を進めるべきだろう。また知識や論の展開もあまり正確かつ広い視野に基づいているとはいえない。第一福沢諭吉がsocietyの訳語としてあてたという「人間交際」という単語が頻出2010/06/30