内容説明
松の廊下の刃傷から吉良邸討ち入り、義士切腹までの一年十ケ月、この大事件を担った人びとの真実の姿はどのようなものだったのか。虚実さまざまなイメージにとらわれてきた四十七士を中心に、赤穂藩浅野家というユニークな風土に育まれた人間群像を、歴史人物伝の達人が斬新な視点で描き出す。現代にも通じる人間ドラマ「忠臣蔵」を読み解くための必読人物列伝。
目次
序章 赤穂の風土
第1章 内蔵助と内匠頭の周辺
第2章 忠臣蔵を支えた義士たち―人気者から変わり者まで
第3章 若者群像
第4章 仇と脱落者
終章 仇討ち成功の背景