内容説明
貴族階級を抜きにイギリスは語れない。英国の薔薇ダイアナ元妃の実家スペンサー伯爵家をもはるかに凌駕する現存の「大貴族」とは、どのような存在なのか。スウィフトの運命を変えたノーサンバランド公爵家、競馬と政治にその名を残すタービー伯爵家、ルネサンス詩人を生んだノーフォーク公爵家。シェイクスピア劇にも登場する三つの名門の、盛衰の数百年を描ききった歴史物語。
目次
序章 大貴族とはなにか(ダイアナ王太子妃の実家―スペンサー伯爵家;大貴族とはなにか)
第1章 綱渡りをする名家―ノーサンバランド公爵家(ノーサンバランド公爵家の正体;誇り高きパーシー一族の歴史絵巻 ほか)
第2章 北西部の王者―ダービー伯爵家(スタンリー一族の十九人の伯爵たち;三度、首相をつとめた十四世伯爵 ほか)
第3章 栄光と断頭台―ノーフォーク公爵家(栄光のハワード一族;文化を彩るハワードの面々 ほか)
感想・レビュー
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あおさわ
4
現在のこる大貴族、ノーサンバランド公爵パーシー家、ダービー伯爵スタンリー家、ノーフォーク侯爵ハワード家の3家について語られます。ちょっと時間が飛ぶし、イングランドの歴史に詳しくないのでちょっと読みづらかったですが。栄枯盛衰といいますか、ありとあらゆる人間ドラマはやはり面白いです。結構断絶繰り返してたりして、公爵家の名を血族じゃない人間に継がせたりするところが意外でした。王家と協力しあったり睨みあったりするのも興味深い。リチャード3世読んでみようw2012/05/11
波 環
3
1999初版で買って、新書の本棚を整理しようと再読したが、一度手放していい気がした。私の中にイギリスブームが再来したら、また手に入れよう。新書は新しさも読む要素だと改めて感じる。2016/05/09
中島直人
2
国王や王朝の歴史を語る本は多いが、重要なファクターであるはずの貴族について、歴史を横断して語る本は初めてみた。今後、この種の研究が増えてくるのでは。2011/07/18
みかんAA
0
もっと根本的に、爵位や財産の継承についてのあれこれを詳しく説明して欲しかったかも…?2010/11/07