内容説明
板碑(いたび)とは、中世の供養塔の一つで、1227年から16世紀末までの間、全国各地で数多く作られている。とりわけ多いのが関東地方で、埼玉・東京を中心に秩父産の青石でできた武蔵型板碑(青石塔婆)が4万基ほど残されている。板碑には必ず銘文があるため「土地の歴史的年輪」などと言われることもある。
目次
1 板碑調査の日誌から
2 板碑ってなんだ
3 板碑発生をになった人々(加治氏とその信仰;小代の板碑)
4 板碑文化の時期区分
5 板碑文化圏の形成
6 板碑文化をひろめた人々
7 結衆の時代
8 月待に見る都鄙の交流
9 「東国」の解体と板碑の終焉
10 板碑の立つ風景