東京日記<br> 卵一個ぶんのお祝い。―東京日記

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東京日記
卵一個ぶんのお祝い。―東京日記

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  • サイズ B6判/ページ数 151p
  • 商品コード 9784582832822
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0095

内容説明

おおむね楽しい、ちょっぴりさみしい。からだ半分、ずれている。カワカミさんの、5分の4はホントの、日々のアレコレ。

目次

「大福おじさん」を見た。
よくあること?
銀座のてんぷら。
六月の雨降り。
不憫な腕時計。
どうして逃げるのー。
卵一個ぶんのお祝い。
引っ越しだったんです。
色ぼけ欲ぼけ?
私の願いもかないたい。〔ほか〕

著者等紹介

川上弘美[カワカミヒロミ]
作家。1958年、東京生まれ。著書に、『蛇を踏む』(芥川賞受賞)、『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞受賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

164
この本は、いろんな意味で俳諧(徘徊ではない。でも、この人はよくあちこちを徘徊しているけれど)的だ。まず、俳句の特質の1つに短い言葉で「物事の本質を言い当てる」というのがあるが、時々こういうのがあったりする。例えば、3月某日の「桜が咲いてますよ」という電話がかかってくるところとか。次に「風狂の精神」だ。この著者には一貫してこれがある。そして、最後は「余白の美」。造本は贅沢な造りになっているから、たっぷりと余白がある。ただし、その余白にあるのは、はたして「美」なのか?…と言われれば…だけど。ねえ、川上さん。2012/12/22

風眠

136
すっごい面白い、ってわけじゃないのに、何だろう?このお腹だけがふるふるって震える感じは。ネタになりそうな特別なことを言っているわけでもないのに、いちいちつっこみたくなるような、聞き流せない感じの面白さ。しれっと、ぼそっと、発した言葉がなぜか面白い、みたいな。「風邪をひく。六年ぶりくらいに、お医者さんに行く。はりきって、よそゆきのブラジャーをしていく。迷ったすえ、パンツもよそゆきのにする。」とか「猿について、友達から注意を受ける。」とか、あぁもう、逐一つっこみたい!この迷宮感、この脱力感、最、高、です!!2018/04/07

あつひめ

86
作家さんの日常ってやっぱり面白い。似たようなことがあったとしても凡人の私なら見逃してしまうだろう。転んでもただでは起きない…この言葉は作家の皆さんにも当てはまりそう。大福おじさん。そんなおじさんに出会ったら…目が釘付けかも。4/5が本当だそうだからもう本当そのものじゃないか…と一人突っ込み。シリーズになってるから次も楽しみ。なんだか東京が恋しくなった。2014/07/21

おくちゃん🌸柳緑花紅

83
3.4.1.の順番で読みましたが、どれも全部面白い。作家さんの想像力、妄想力面白力、さすがです。「だから嫌いなんだ」にウフフ。「みどりっぽい気分」で爆笑。雨なのでさみしくて寒い・・・この空気感が好き。気が付くと嬉しくなってちょっとだけ踊ってしみじみ表紙を眺める。ゆるーい感じの門馬則雄さんのイラストも好き。2014/08/05

あんこ

80
読書メーター300冊目、小川作品と迷った末にずっと読みたかった川上さんの東京日記シリーズ第一作を選択。おもしろい。真顔で、ときどきにやりと笑いながら書いてる川上さんを想像してしまって笑ってしまいました。川上さんの視点から日常を見ている気分になれました。装丁も裏まで凝っていてすてきだなあと思ったら、祖父江さんだったのですね。2014/08/04

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