出版社内容情報
『植草甚一コラージュ日記』(全2巻)の第2巻はニューヨーク編です。この日記は、植草甚一さんがはじめてニューヨークへ行った1974年のもので、『植草甚一スクラップ・ブック』(全41巻、晶文社刊)に挟み込まれた月報の21~32号に掲載されました。 「ニューヨークへ行く前からニューヨークに詳しかった」といわれるJ・J氏が、あこがれの街でどのように過ごしたのか、66歳にして初めて海外にわたり、その後3回も訪れることになる摩天楼の街にいかに魅了されたのか、その最初の2か月余の日々がつづられています。
本屋をめぐり、古書を買い、未知の作家の本に出会い、演劇や映画を見、ニューヨーカーと知り合って友人になり、時計やアンティークを買い、……ニューヨークの街、五番街やヴィレッジを軽快に歩きまわるJ・J氏の姿があざやかに浮かび上がってきます。コラージュも快調で、都会と蝶、天使と動物を組み合わせたり、上流夫人像や解剖図をあしらったりと、楽しみながら図版を貼り込み、日記を清書していった様子がうかがえるものです。
このニューヨーク編には、東京編に引き続いてのコラム、片岡義男さん、室矢憲治さんのエッセイ、年譜・著作一覧を収録しています。またアメリカ在住のカメラマン、青野義一さんによる初公開の写真とインタビューも掲載しました。 東京編とあわせて、このニューヨーク編を楽しんでいただけると幸いです。 平凡社編集部 三沢秀次
内容説明
J・J氏が初めて海を渡ったのは66歳のときだった。1974年。あこがれのニューヨーク!本の街。その興奮と感動とシビれる日々をお伝えしよう。
目次
植草甚一日記ニューヨークへはじめて行く1974年4月1日~6月4日
コラム J・J氏を知る52の鍵
エッセイ(1963年、植草さんは目立っていた(片岡義男)
1974年、J・J氏と五番街を北に歩く(室矢憲治))
インタビュー 1975年、ニューヨークのホテルで(聞き手:青野義一)
著者等紹介
植草甚一[ウエクサジンイチ]
1908年、東京日本橋生まれ。早稲田大学建築学科中退。東宝勤務を経て、評論・翻訳・執筆を行なう。映画・音楽・ミステリーなど幅広い分野を対象とし、『植草甚一スクラップ・ブック』(全41巻、晶文社刊)をはじめとした多数の著作を刊行。1979年死去
瀬戸俊一[セトシュンイチ]
1947年、横浜生まれ。上智大学卒業。71年より80年まで晶文社に勤務。現在、フリーランスの編集者
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感想・レビュー
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