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出版社内容情報
イギリスのマナーハウスの主で児童文学者の著者が、美しく温かみのあるパッチワークを余す所なく紹介する。
内容説明
「グリーン・ノウ物語」の作者として知られるボストン夫人の、あたかも詩の一編のようなパッチワーク作品の数々。冬のイギリスと、リンボウ先生が愛したマナーハウスと、色とりどりのパッチワークに宿る思い出たち。
目次
大きな六角形のパッチワーク
大きな六角形のカーテン
雑巾のパッチワーク
タオル地のパッチワーク
絹のベビーベッド・カバー
蔦の葉のパッチワーク
十字架づくしのパッチワーク
トービー・ヘミングのベビーベッド・カバー
ハイ・マジック・パッチワーク
キーボード・パッチワーク〔ほか〕
著者等紹介
ヘッジコー,ジュリア[Hedgecoe,Julia]
比較的珍しい種類の芸術作品を撮影するスペシャリスト写真家。本書のパッチワークを撮影するにあたって、彼女は、これらの魅惑的で並々ならぬ創造物の織物の風合い、あるいは手触り感などを見事に表現しおおせている
ボストン,ダイアナ[Boston,Diana]
著者ダイアナ・ボストンは、ルーシー・ボストンの子息ピーターの妻で、現在ルーシー遺愛の館を守りつつ、毎年多くの訪問客に邸内を案内している。訪問者の多くは、その庭や、グリーン・ノウ物語でおなじみの「幽霊屋敷」を見学に来た人たちであるが、見学を終わってみると、もっとも感銘を受けたのはパッチワーク作品群であったということがしばしばある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
べるめーる
19
「グリーンノウの子どもたち」の著者であるボストン夫人の生涯とパッチワーク作品が紹介されている。児童文学とキルト、両方好きな私にはとても魅力的な一冊だった。戦時中に自分の家へ兵士を招いて喇叭蓄音機でレコード・リサイタルをしていたというエピソードが印象的。ありあわせのもので工夫を凝らしてバス1台分の人々が心地よく座れる場所を作ってしまうとは。暗い時代の中でも豊かな心でたくましく生きた夫人の人生に感銘を受けた。「グリーン・ノウの家」のようなボストン夫人のマナーハウス、いつか訪れてみたい。2013/10/26
ぱせり
5
「グリーンノウ」の作者ボストン夫人のパッチワーク作品を彼女の慈しんだマナハウスとともに紹介した本。古いパッチワークを補修しながら、その布にまつわる思い出をトーリーに語るオールドノウ夫人の姿、マナハウスの佇まいから物語の断片などが思い出され、いろいろと楽しめました。もちろん肝心のパッチワーク作品の見事さは言うまでもなし。作者が生きている限り使い続けられ、補修され、補修されるたびに複雑で手の込んだ模様になっていったことなどに刺激を受け、手仕事病も疼き始めています。2009/08/30
KiKi
0
美しいカラー写真(一部モノクロ)で紹介されるボストン夫人のパッチワーク作品に、彼女の息子さん(グリーン・ノウ物語の挿絵を描いた人)の奥さん、ダイアナさんが解説を付した本です。 ただその解説が自身はパッチワークをなさらないというダイアナさんが書かれているために、いわゆるハウツー本にはなっておらず、どちらかというとエピソード集となっているあたり、「グリーン・ノウの煙突」のおばあさんの昔語りを彷彿とさせます。2011/01/21