感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
misui
12
14世紀、騎士ジョン・マンデヴィル卿は東方への旅の見聞を一書にまとめて好評を博した。『東方旅行記』と題された本書は、聖地への巡礼、インドやシナの奇聞、大汗やプレスター・ジョンの事績など、エキゾチックな記述の数々でヨーロッパ世界にインパクトを与え、その影響は後世にまで及ぶという。しかし書かれていることが事実かといえば決してそうではなくて、それまで流布していた東方に関する書物のパッチワークの性格が強い。ぶっちゃけ大法螺である。そのことを了解した上でスキヤポデスや植物羊といった怪物たちと戯れるのも楽しいだろう。2012/08/30
ヴィオラ
5
ユートピア文学の旅の流れで…。[注]のほとんどが、「ここの記述は~からの転載である」的な内容だったのは可笑しかった。ただ、内容がキリスト教の「奇跡」的なエピソードが多くて、期待した怪物や変なエピソードは少なめだったかな? 昔の旅行記も、読み比べると色々楽しそうだね。中に「3本の矢」の話が出てくるんだけど、もともとの起源はどこにあるんだろ?聖書とか?2013/11/22
ゆーじん
0
『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』より。よその文献から借りパクしまくった嘘八百の旅行記。hereford mapに出てくる怪物たちはここが出典だったとは。マルコ・ポーロの東方見聞録も読んでみようかな。2023/02/21
読書家さん#L7jXlF
0
アーサーマンデヴィルの不合理な冒険 2022.04.09-04.11 2022/04/11