内容説明
「満鉄」発足から百年。傀儡国家“満州”の文化面の支配を担った「満州映画協会」は、長く謎の存在であった。その満映の理事長として君臨した甘粕正彦と多彩な“活動屋”に焦点を当て、歴史の謎に鋭く挑んだ唯一の書。広汎な史料と貴重な聞き書きで満映の全貌を浮き彫りにする。
目次
第1章 “母”の国への旅立ち
第2章 満映事始
第3章 甘粕正彦の満映理事長着任
第4章 右翼、左翼、活動屋の華麗な饗宴
第5章 甘粕正彦の自殺、崩れ落ちた楼閣
第6章 東北電影―革命と苦闘の中で
年表・フィルモグラフィー
著者等紹介
山口猛[ヤマグチタケシ]
1949年、宮城県生まれ。東北大学工学部金属学科中退。劇団状況劇場を経て、映画を中心に著述活動を展開。東京藝術大学講師。2004年9月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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