内容説明
詩人の絵には詩人の絵だけがもつ謎めいた不思議な魅力がある。立原道造、宮沢賢治、富永太郎、小熊秀雄、村山槐多、五人の詩人が残した線描や色彩の底に流れる微妙な味わい。信濃デッサン館・無言館館主がつづる詩人の人生と詩以上に「詩的なるもの」の世界。
目次
立原道造―パステルはやわらかし(追分路のうた;下町に生まれて ほか)
宮沢賢治―修羅の渚から(暗く重い風土;イーハトヴの光 ほか)
富永太郎―橋の上の自画像(詩と絵のあいだ;人妻H・Sとの恋 ほか)
小熊秀雄―君もしゃべり捲くれ(運河のほとりで;池袋モンパルナス ほか)
村山槐多―愛と渇望のうた(洛北より信濃路へ;ガランスのごとく ほか)
著者等紹介
窪島誠一郎[クボシマセイイチロウ]
1941年、東京都生まれ。作家。64年、東京世田谷に小劇場運動の草分け、キッド・アイラック・アート・ホール設立。79年、長野県上田市に「信濃デッサン館」、97年、戦没画学生慰霊美術館「無言館」設立。「無言館」の活動に対して野見山暁治氏とともに、第53回(2005年度)菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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