内容説明
えっ、こんな本まで発禁に!?その「どこが」と「どうして」をたどり、権力による弾圧の内実を明かす。と同時に、作家たちの反骨の闘いぶりを活写。斯界の第一人者による記念碑的著作である本書を抜きに「発禁」は語れない。
目次
発禁本(寝白粉・姉の妹・袖と袖(小栗風葉)
発展・入れ墨師の子(岩野泡鳴)
下画・輪廻(森田草平) ほか)
続発禁本(恋愛文学ほか(青柳有美)
都会ほか(生田葵山)
復讐(佐藤紅緑)
ヰタ・セクスアリス(森鴎外) ほか)
著者等紹介
城市郎[ジョウイチロウ]
1922年、宮城県仙台市生まれ。終戦復員後、会社勤務のかたわら48年ころから本格的に発禁本の蒐集を始める。60年ころから図書新聞などで執筆活動を開始。その後、『禁じられた本』(桃源社)、『悪書のすすめ』(山王書房)などを刊行。77年、退職後、『愛書家の哀しみ』(私家版)、『禁書三昧』(浪速書林)などを刊行、その成果を問う
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