平凡社ライブラリー<br> 二十世紀を騒がせた本 (増補)

平凡社ライブラリー
二十世紀を騒がせた本 (増補)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582762907
  • NDC分類 209.7
  • Cコード C0300

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

猫丸

13
ここのところ続けてアタリ本を引いており、我が身の日頃の行いの良さを実感することであるなあ(棒)。本書も読みやすく面白い。20世紀の問題を顕在化させた著作を選定する。そのほとんどが読まなくてよい本に思えるのが逆に納得。フロイト「夢判断」。読まずともみんな大体内容は知っている。それだけ語りの空間は世俗化したのだ。ルイセンコ「農業生物学」。無論読む必要はない。トンデモ学説なんて世に満ち溢れている(→EM農法、水の記憶etc.)。カーソン「沈黙の春」。いまや生物濃縮のしくみや害虫の耐性等は義務教育レベルである。2021/01/17

たくのみ

9
オーウェルの『1984』にはじまり、『風と共に去りぬ』『第二の性』『沈黙の春』『チャタレイ夫人』などの時代背景とポイントを紹介。「お騒がせ本」のナビゲーターなのだ。名作とともに、歴史に足跡を残す問題本や時代の寵児の本たち。フロイト、ヒトラー、ソルジェニーツィン、ルイセンコ、毛沢東…マニアックな歴史の反省の材料たちも並んでいく。むしろ、名著より迷著のほうに力が入っていて面白い。権力と癒着した「理論」の犯罪行為は、人類が忘れてはならない苦い教訓だ。2014/05/21

SKH

7
「百禁書」と併読。序章にあたる「二十世紀を騒がせた本」に挙げられた書物の方が普遍性がある。2014/01/23

刳森伸一

4
ヒトラーの『わが闘争』やラシュディの『悪魔の詩』など、良くも悪くも(大体、悪い方だけど)世界を騒がした本を10冊選び、騒ぎの顛末を通して、出版当時の世情や、人々の考え方、先入観などといったものを浮き彫りにする。人類の歴史は愚行の歴史だとつくづく思い知らされるが、過度な悲壮感はなく、愚行に立ち向かう知恵と教訓がある。絶望してはいられない。2017/11/13

にわとり

0
本旨ではないが、書かれてからかなり経っているからこそ、一昔前の著者や解説の人が想像した未来図と実際との違いが少し面白い。ルイセンコの著作の項目などはよく知らない話だったので興味深かった。2014/02/24

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