平凡社ライブラリー<br> 日本中世史を見直す

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平凡社ライブラリー
日本中世史を見直す

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  • サイズ 文庫判/ページ数 278p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582762785
  • NDC分類 210.4
  • Cコード C0321

内容説明

13世紀後半から14世紀にかけての「文明史的」「民族史的」な転換期。鎌倉幕府法の世界と、商業・金融の発展により激動し始めた社会の矛盾の中で中世社会はどのように変質していったのか。

目次

1 日本中世史を見直す―鎌倉期から南北朝期へ(1960、70年代における研究状況;得宗専制から後醍醐専制へ ほか)
2 後醍醐と尊氏―建武の新政から南北朝の動乱へ(王権の危機;二条河原落書の世界―後醍醐の政治 ほか)
3 転換期としての鎌倉末・南北朝期
参考史料(平政連諌草;花園上皇「誡太子書」 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kannkyo

13
付録についてる誡太子書の翻字だけ読了。誡太子書は、14世紀初頭に花園上皇が近く即位する甥に宛てて書いた訓戒。即位ニュースで話題になってたので、仕事の参考になるかと思って読んでみた。その内容はおおむね儒教的な帝王学を語っており、万民の参考にはならない。ただ、民の苦しみを知らずにエスカレータ式に上に立つことに対して「恥ずかしくないのか?」と強烈に批判する様は、IT土木の一員としては身につまされるものがある。2019/05/05

moonanddai

12
このところ何となく「網野史観」にこだわってますが、今回キーワードのようなものに当たりました。「はずれ者の社会」。はずれ者とは、律令的、農本的な税体系法体系から「はずれ」た漁業や林業、商業・金融・運送業・芸能などの従事者、つまりは年貢の徴収を予定されていない散所、アジールの住民(強いて言えば慣習法の世界の住人)で、これを足らないもの(あるいは実証困難なもの)とせずに、歴史変動の要因として重視するのが網野氏…。そして(ご本人が言っていることですが)それを研究している者も「はずれ者」とのこと。少しすっきり。2023/12/06

i-miya

1
笠原宏至 佐藤進一 田中義成 松本新八郎 竹内理三 三浦周行 二. 得宗専制から後醍醐専制へ 1. 「平政建諌草」をめぐって 出家 隠居の役割 直義の時代 3. 訴訟手続と地頭の検断権 4. 徴税の新しい方式 所出20分の一つの 後醍醐天皇―思いつきが多くアトランダム しかし、発想はよい 実現できない ハネ上がり 蒙古襲来の軍役 ―大田文がもと 5. 専制への志向と逆方向への要因 6. 主従制と統治権 3. 官僚として守護から領域支配者へ 直義 高師直との対決 官僚的な更務観2008/09/04

eazy

1
半分くらい対談で、ちょっともの足りず。 網野先生は中沢新一氏の叔父さんだったんですね。2009/01/14

いちはじめ

1
鼎談集。三氏とも中世史に新風を吹き込むような業績を持つだけに、なかなか興味深い1999/04/02

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